• 歯医者の回

    不倫報道でベッキーが休業に追い込まれてしまいました。
    わたしの地元に「◯◯(地元名)のベッキー」というあだ名を冠していた
    可愛い女の子がいたのですが、どうしているのでしょうか。
    元気だといいのですが。

    「センテンススプリング」発言があってから、もはやベッキー派になりました。
    いつか芸能界に、もし本人が望んでいるなら帰ってきてほしいです。
    作家の林真理子氏が、
    雑誌の連載で「ベッキーがんばれ!」とエールを送っていました。
    全然関係のないわたしもベッキーがんばれ!とエールを送りたいです。

     

    最近ずっと行っていなかった歯医者に行っていますが、
    憂鬱でしょうがないです。
    ベッキーもこの際、忙しさにかまけて放っておいた(かどうかはしりませんが)
    歯の治療に専念すればいいと思います。

     

    歯の痛み、というのはどうしてこう…
    精神的ダメージが重いのでしょうか。

     

    歯医者に行く前から、
    歯の違和感や痛みでなんとなく気持ちが落ち込んでいます。

     

    歯がしみたり、歯茎から血が出たり、口が腫れたりと症状は様々ですが、
    どれもかなり精神的ダメージに襲われます。

     

    口の中というのは体の内部という弱さがありつつ、
    絶えず外界の刺激にさらされています。

     

    「私は貝になる」という有名な言葉がありますが、
    これは口を閉じて沈黙するという意味ですよね。
    でも閉じられても、口の中はすぐにケガをしますよね。
    無防備でありながら、異物を排除するための防衛前線として
    ものすごく敏感でなければならない宿命を背負っている。
    体への貢献度としてはかなり上位に位置するでしょう。

     

    歯医者に行くというだけで肩に力が入り、
    目は充血し、瞳孔が開きかけ、呼吸が荒くなります。
    当然です。
    歯医者は、私たちの研ぎすまされた五感に直に触れてくるような
    色や音にあふれているからです。

     

    歯医者で耳にする機械の音や振動が与える
    あの心理的負担は計り知れません。

     

    「キュイィィィィィン」

     

    です。

     

    なんなんですかこの音は。
    およそ人間を苦しめようと考案された音としか思えません。

     

    もう、拷問の類いです。
    もっと「ちょろちょろちょろ」みたいな、
    小川のせせらぎ並みに心休まる音が出せないのでしょうか。

     

    ドリルのような器具もいただけません。
    柔肌のような口内にそんな荒々しいものを入れる気か?
    本気か?本気なのだな!?

     

    ………

     

    麻酔という救いの手もあるにはありますが、この麻酔も厄介です。

     

    まず、麻酔が痛い。
    痛みを感じなくさせるために麻酔を注射するのに、
    注射だから痛いわけです。

     

    本末転倒だろう!

     

    ようやく麻酔が効いてきました。

     

    耳障りなキュイィィィィィン音はしますが
    まぁ痛みがなければ大丈夫。

     

    いたーーーーーーーーーーーーーい!!!!!!!!!!!!!!

     

    「ごめんごめん」

     

    この世で歯医者の「ごめん」くらい無邪気な「ごめん」はありません。
    許してもらおうという気は彼らにはないのです。
    痛みはもうすでに事後のことであり、過ぎ去りし遠い過去。

     

    「木があって、枝が伸びてて、葉があるでしょう。その葉の1枚にちょ…っと触れたんだよね、うん」

     

    “葉”と“歯”をかけているのでしょうか。
    痛みの原因を知ったところで痛みは軽減されないので
    痛くしないでください(切実)

     

    1回で終わる歯の治療などそうそうありません。
    何回か通って少しずつ治して行きます。

     

    健康な歯。

     

    もしかして神様に叶えてほしいお願いごとは
    究極的にはこの1つだけなのかもしれません。

     

    そんなことを考えながら、
    今日もまた、痛みと隣り合わせの歯医者へ向かうのでした。

  • 2016年が明けた回

    あけましておめでとうございます。

     

    お正月から体重計に乗っていないみなさん、
    わたしもです。
    今年もよろしくお願いします。

     

    昨日は久しぶりに芸能人カップルの結婚記者会見を見て、
    宝塚のトップコンビのように仲睦まじいですね!?と
    ヅカオタ目線な感想でお祝いしました。

     

    お正月早々芸能界が色々な意味で騒がしく、
    おめでたいニュースもさほどおめでたくないニュースもごった煮ですが、
    とりあえずやましいことのある方は
    急いでLINEのパスワードを設定した方が良さそうです。
    家族に知られている番号だとわかりやすいので、
    思いもつかないような番号がいいでしょう。
    まぁそもそもやましいことをしなければそんな必要もないですが。
    離婚届を「卒論」と言い換えるネーミングセンスはさすがミュージシャンだと思いました。
    流行語になるようなネーミングを、わたしも開発したいです。

     

    さて、みなさんは初夢をごらんになったでしょうか?
    現在の初夢の定義では、
    元日1/1の夜に見る夢
    ではなく、
    1/2の夜から1/3の朝にかけて見る夢
    というのが一般的だそうです。

     

    わたしは1/1も1/2も夢を見たのですが、
    どちらも悪夢でした!何故!
    しかも1/2の夢はバラバラ◯人に関する悪夢でした!何故!

     

    まさかそんな夢を見るとは思っていなかったので驚きましたし、
    夢からもうすぐ覚めそうという現実の入り口あたりで
    なんでこんな夢見ちゃったんだろう…と気持ちが沈みました。
    しかし元日に新幹線の車窓から富士山を見たので、
    縁起が良いとされる「一富士二鷹三茄子」の一富士を見たということにして
    チャラになったと思いたいです。

     

    悪い夢は夢で終わってくれるよう、
    皆さんも一緒に祈ってくださいね!

     

    お正月は旅行にでも出かけない限り
    家でテレビを見ることになるわけですが、
    今年も例年通りよくテレビを見ていました。

     

    そこには昨年ブレークした芸人たちが勢ぞろいしているので
    ああこういう人たちが今世間をにぎわせているのかと一目でわかり、
    流行に一気に追いつくことができるので便利です。

     

    パンツ一丁の裸芸人は毎年出てくるものですが、
    「安心してください。履いてますよ」の人の秀逸なところは、
    ひじょうに声がいいところですね。
    丁寧語なところも老若男女にウケが良さそうです。
    「そんなの関係ねぇ!」が一世を風靡した頃から比べると、ソフトな語り口が新鮮でした。
    履いている芸は時事ネタとはさほど関係ないので、息が長いかもしれません。

     

    裸芸人は一年中裸で見た目の変化がないので、
    飽きられやすいというデメリットもあると思います。
    某マーケットさんは久しぶりにテレビで見た気がします。ラララライ!
    芸人の賞味期限が早い昨今、
    裸芸人には今年もとにかく明るいままでいてほしいです。

    お笑い番組が多いのは、
    これから何が起こるかわからない年の初めくらい
    笑って過ごしたいという気持ちにぴったりなのでしょう。
    なかなか理にかなっているなと改めて思いました。

     

    お正月に、
    90歳を超えるおじいさまにお会いしたのですが、
    戦争の話をしている途中で泣いてしまって
    「戦争なんかひとっつもいいことない」と
    吐き捨てるように言っていたことが胸に刺さりました。

     

    世界の情勢は相変わらず不安定ですが、
    日本は二度と戦争をしない国であってほしいです。

     

    街ではすでに恵方巻きが売られ、
    先へ先へと駆り立てられる日々が始まっています。
    この調子ではすぐまた年末がやってきてしまうでしょう。

     

    今年こそ痩せたい。
    焼きたてのお餅のようにふくれたお腹を見ながら、
    毎年思うことをやはり今年も思うのでした。

  • 師も走る回

    師走がやってきました。
    毎年師走がやってくるのが早すぎて、
    年明け1月にはもうすでに
    その年の師走がクラウジングスタートの体勢で待機している気がします。

     

    年の瀬に1年を振り返ったりするわけですが、
    あまり記憶がありません。
    その時々は必死に生きていて、
    もうそれだけでいいのかもしれません。

     

    たまに観劇回数を数えようかなと思ったりもするのですが、
    同じ演目を何回も観るため、
    同じような券面の半券が家中にあふれ、
    一部は捨てたりして、結局正確な数はわかずじまいです。

     

    しかし、今年、同じ演目を18回観たことは確かなので、
    一年の観劇回数としては50〜多くて70回くらいではないかと思います。

     

    そりゃお金も貯まらんはずだわ!

     

    さて。
    最近、軽いランニングを始めました。
    大きな通りの横を、人としゃべれるくらいのスピードでゆっくり走ります。

     

    初めて走ったときは、
    ハムストリングといわれるふくらはぎの筋肉が

     

    「ちょちょちょちょ待って待って聞いてない走るとか聞いてないよ!?」

     

    と悲鳴を上げていたわけですが、
    何回か走るとそれもおとなしくなり、快適に走れるようになります。

     

    スマホでアプリを起動させ、位置情報とリンクさせると、
    自分が走った距離からスピードまで表示され、
    さらに距離がどんどん合算されていくので、モチベーションが上がります。

     

    こう書いていると自分がすごくデキる女子みたいで嬉しいですね!

     

    走っている間、同じように走っているランナーに出くわすときに、
    お互いチラッと見るんですよね。
    で、上から下まで服装とかシューズとかなんとなく見て、
    ガチな人だとか、形から入るけど運動神経なさそうな人だとか、
    余計なお世話なことを一瞬で考えるわけです。

     

    毎回同じような人とすれ違う場合、
    そこにランナーズラブが生まれたりするのだろうかと
    考えましたが、まぁなさそうです。
    走っているとき話しかけないでほしいですもんね。

     

    最近、走ったついでに
    駅前の立ち食いそばやに寄る、食う、美味いという
    素晴らしいランニングコースが発見され、
    週末晴れていて走ることになると
    だいたい立ち食いしてしまい本末転倒です。

     

    でも運動したあとの食事っておいしいんだよね…。

     

    ランニングから帰ってきたあとは
    開放的な気分になって食欲が進みます。
    好きなお菓子を食べたり、好きなお酒を飲んだり、
    好きな宝塚を観たり、幸せに過ごせます。

     

    すると、体重は変わらないどころか少しオーバーしたりして。

     

    …走る意味とは。

     

    スーパーに出回りはじめたお餅1lgを見れば安いと言って買い、
    あんこを見れば美味しそうと言って買い、
    運動してるし大丈夫という過信が
    「あんこ餅」への並々ならぬ情熱をかきたて、
    財布の紐もパンツの紐も緩めるこの師走。

     

    …走る意味とは。(リプライズ)

     

    わたしが走らずとも
    月日のほうが追い抜かしていくような気がしてならないですが。
    師走という名に恥じないよう、
    ちゃんとランニングメインで過ごしたいものですね!

     

    今年もコピペをお読みくださり、
    ありがとうございました。

     

    2015年のトレース大トリは、この方。
    新年も、家族と幸せな乾杯ができる年でありますように。

  • 青春は永遠の回

    芸術の秋です。
    相変わらず宝塚ばかり観ているわたしですが、
    先日、あるコンサートに行ってきました。

     

    38歳の若さで亡くなった本田美奈子を偲ぶ
    チャリティーコンサートです。
    毎年行われているそうですが、初めて行きました。

     

    そこで、松本伊代、早見優、森口博子、坂本冬美という
    同世代の”アイドル”のおねえさまたちを目の当たりにし、
    さらに、松本伊代の「センチメンタル・ジャーニー」や
    森口博子の「Eternal Wind」、早見優の「夏色のナンシー」といった
    うっすら聞いたことあるけどちゃんとは聞いたことない曲を
    ご本人が歌うのを聴けて、すごく面白かったです。

     

    なかでも、松本伊代親衛隊はピンク色のはっぴ、ピンクのハチマキで揃えて準備万端。
    「ピンク…ピンク色…」というささやきがあちこちで聞こえます。
    客席で注目の的でした。

     

    松本伊代は休憩後の二部にだけ出てきたのですが、
    親衛隊が野太い声で「いよちゃーーーん!!!」と叫び、ここは武道館か。

     

    そして、前方席に陣取る謎のスーツ姿の男性たち。
    伊代ちゃんの「センチメンタル・ジャーニー」の振りも完璧で、年季が入っていました。
    誰のファンかはわからなかったのですが、
    アップテンポの曲で率先して立ち上がるなど常連感プンプンです。

     

    伊代ちゃんが歌い終わった直後に
    ヒロミが「さらった張本人です」と登場して会場も大盛り上がり。
    ママ、パパと呼び合う仲睦まじい夫婦漫才が展開し、
    テレビを見ているような不思議な感覚になりました。

    ふだん宝塚を観に行くと女子トイレが激戦なのですが、
    この日は男子トイレが激混みで、それも新鮮な体験です。

     

    テレビで見るよりずっと細くて、可愛くて、白い。
    そう、森口博子です。
    85年にリリースした7枚目のシングルがようやくヒットした彼女は、
    本田美奈子と同期の85年組だそう。

     

    伊東四朗の番組でアイドル対抗戦ゲームがあり、
    パチンコ玉を誰が一番多くすくえるかレースでライバルとなった二人。
    森口博子は、本田美奈子の番にずっと
    「失敗しろ失敗しろ〜」と祈っていたけど失敗しなくて、
    結局美奈子ちゃんが勝ったのよ〜という話で笑っていました。

     

    「やっぱり美奈子ちゃんは持ってるんですね〜」
    と穏やかに回収する先輩アイドル早見優。

     

    わたしがちゃんとテレビをテレビとして認識して見始めた頃、
    「アイドル」といえばモーニング娘。だったりしたので、
    その場になっちこと安倍なつみがいることも、感慨深いものがありました。
    びっくりするくらい小柄なんですよね。
    ファンに向ける笑顔がキュートでした。

     

    ゆーゆ&あずみという親子ユニットも出演していたのですが、
    母あずみちゃんのアイドル感満載の動きに比べ、
    娘ゆーゆちゃんが至極控えめだったことがツボでした。
    ブリブリなあずみちゃん(母)ばっかり見ちゃったよね!?
    ゆーゆちゃんにはもう自我があるのですこし照れがあるお年頃…

     

    歩く粋こと坂本冬美が歌った「命をあげよう」という曲は、
    本田美奈子が出演していた『ミス・サイゴン』というミュージカルから。
    こぶしの効いたミュージカル曲は初めてだったので、
    聴き入ってしまいました。
    坂本冬美は声が柔らかくて、聴きやすくて、さすがでした。
    前奏で響きわたる「ふゆみちゃーん!!」の熱い声援。
    ご自身の新曲も披露し、もはや坂本冬美リサイタルです。

     

    知念里奈は、最近はもっぱらミュージカル女優という認識なのですが、
    やっぱりパフォーマンス力というか、表現力がちがいました。
    歌手としての経験値と、舞台女優として培った聴かせる力。

     

    わたしが好きな元宝塚花組トップ娘役の蘭乃はなさんも出ていて、
    本田美奈子もよく歌っていたという「Time to say goodbye」をイタリア語で、
    豊かで美しいソプラノで歌い上げ、次に心のこもった「新世界」を聴かせていました。

     

    宝塚時代はどちらかと言うとダンサーとして名を馳せていた彼女ですが、
    退団公演の『エリザベート』、
    さらに退団後第一作目となった帝劇の『エリザベート』を経て、
    堂々とした歌唱力に磨きがかり、素晴らしかったです。

     

    アイドルはスポーツ選手のようなものだと思っていました。
    現役でいられる時間は限られている、という意味であり、
    その時間は人によってはとても短い、という意味です。

     

    でも、現在の松本伊代、早見優、森口博子を見ていると、
    あまりそう思いませんでした。
    なぜなんでしょうか。

     

    彼女たちはとても若々しかったから、ということもあります。
    わたしはでも、ファンと彼女たちの関係がそうさせるのかなと思いました。

     

    これは宝塚でも言えることですが、
    自分が青春を捧げて追いかけた「アイドル」を、
    結婚しても、子どもがいても、
    自分の目の前にいるこの人はまぎれもなく「アイドル」だと思うなら、
    その人は永遠にアイドルなのです。

     

    ステージ上の彼女たちも、そうしたファンの視線や声援に応える。
    アイドルとファンを結ぶ強い関係性が、あの場で一瞬にして生成され、渦巻きました。

     

    青春時代に聴き続けた曲がかかれば、スイッチがONになる。
    流れた月日は無効化される。
    アイドルとファンの関係性は、永遠に形状記憶なのかもしれません。

     

    よく焼けた上等なヒレ肉の断面を「羊羹みたい」と言った、
    という伊代ママの天然☆エピソードにわく会場の中で、
    わたしも自然と立ち上がって「One Way Generation」に合わせて
    からだを揺らしていました。

     

    1時間押しで終了したとあって体はぐったりしましたが、
    「アイドルってやっぱすげえ」などと
    陳腐な言葉をつぶやきながら会場を後にした秋の1日。

     

    今は、伊代はまだ〜16だから〜♪を口ずさむ日々です。

  • 「アラナイ」の回

    すっかり秋になりましたね。
    デスクでバナップルを食べて季節感を無視しています。

     

    最近映画を観ました。
    アメリカ×おばあちゃんの話です。

     

    ストーリーは、シカゴのある街に住む90歳近くのおばあちゃん二人組が、
    経済に感心を持ち、そのことについて調べ、学んでいくうちに
    ついには世界経済の中心地であるウォール街まで行ってしまうドキュメンタリーです。

     

    おばあちゃんは「アラナイ」(アラウンドナインティ)にして
    初めて自分たちの身の回りの生活を顧みて、
    現状の不況の原因は何なのかを考え始めます。
    「アラナイ」は映画のチラシにあった言葉ですが、
    アラフィフまではギリギリわかるとしても、「アラナイ」は一瞬戸惑いました。
    100歳近くになった場合は「アラハン」ですね。モンハンみたいです。

     

    アラナイのおばあちゃんたちはやがて「成長は必要か?」と疑問に感じはじめます。
    この疑問を解決するために、ワシントン大学へ経済学を聴講に行き、
    あるいは、自分たちと同じくらいの年齢の経済学者に話を聞きに出かけます。
    そして、ウォール街の資本家たちが集まるパーティーに出席。
    二人の言動はウォール街の住人たちに様々な反応を引き起こしました。

     

    映画を観ていて、わたしも自身のことを思い浮かべました。
    経済について何も知らないなと。
    経済学の授業を取らないで有名な文学部だったせいかもしれません。
    言い訳ですねすみません。

     

    日本でも消費税が5%だったのに8%になり、
    5%だった頃のことをすでに忘れようとしている現在。
    幼い頃は5%ではなく3%でした。
    5%に上がったときのことはもううすぼんやりとも思い出せません。
    3%より計算が楽かな〜とは思ったような気もします。
    10%への引き上げも間近に迫っています。
    富める者しか富むことのできない世界で、
    富を持たざる者はいかに立ち向かうべきなのか。

     

    映画に出てくるおばあちゃんたちは、もうすぐ90歳になろうとしている。
    二人が経済に関する本をめくり、経済学者たちに会って話を聞く姿を見て、
    わたしは焦りに似た気持ちを抱きました。
    おばあちゃんたちがこんなに勉強しているのに、
    わたしは…?と。

     

    経済学に限らず学問というのは、大海に等しいもの。
    海へ続く砂粒の数さえ膨大で、まして海そのものの広さや深さは無限大です。
    人間が学べる知識のあまりの多さに「無理!」と大の字になって寝転びたいそれが青春。
    でもその中できちんと学び、修めることができれば、
    新しい仕組みや制度が宇宙人よろしく飛来してきたときに、
    その知識によって理解ができます。
    ラグビーのルールを知っているほうが、
    ラグビーを何倍も楽しめるのと同じです。

     

    先日、ラグビー日本代表が南アフリカに勝った
    歴史的試合の録画映像を見ていて、
    テレビ画面にルール説明が出るのが地味に面白く、
    それ以上に役立つなぁと思いました。

     

    選挙速報の番組で立候補者のニッチな情報を載せて
    画面下に流していた某局のように、
    国会中継でもスヤスヤ寝ている議員などのプチ情報が出れば
    視聴者サイドでも野次れて面白いですよねきっと。
    いつか国会中継を某局にしてもらいたいです。

     

    生身の人間と関わるときに、
    この人って中身が薄っぺらい…と思って
    がっかりすることがあるかもしれませんが、
    人間が系統立てた学問につまらないものはありません。
    驚くべきことです。すべてが面白いです。

     

    人間に飽きたら、勉強すれば世界は楽しくなります。
    その分野のルールや歴史を学び、現在の状況を知っていけば、
    五郎丸がキックのときになぜいつも同じルーティンを行うのか、
    それによって男からも女からもモテそうな五郎丸は何を得られているのか、
    そういったことも見えてきます。多分。

    「知識は荷物になりません。」という言葉が好きです。
    おばあちゃんに負けないように、わたしも経済学の薄い本から始めたいと思います!

     

    経済学の薄い本って…意味深ですね!(完)