• フリマと就活

    先月の終わりにフリマへ行ってきました。

     

    雨も降らず、寒すぎず、コンディションは上々。
    期待を込めながら、珠玉の不用品たちをブルーシートに並べます。
    なんだかんだ言って、今日はけっこう売れるかもしれないな。
    もしかしたら午前中だけでかなりはけちゃって、
    午後は売るものが少なくなりすぎちゃって逆に困るかも…。

     

    そんなふうに考えていた時期が僕にもありました。

     

    全然売れない。もう、ほんっとに売れない。
    開始10分で立て続けに売れたものの、
    その後は勢いがぴたりと止まってしまいました。
    1時間が過ぎ、2時間が過ぎ、3時間が過ぎ。
    結局、午後になってもブルーシートの上には8割以上の商品が残ったまま。

     

    ば、ばかな…こんなはずでは……!
    気分はザーボンさんにズタボロにやられた時のベジータです。
    なす術なくぼんやり自分たちの前を素通りしていく人たちを見ていたら、
    ふと、就活をしていた時のことを思いだしました。

     

    何社だったかは正確に覚えていないのですが、
    じつにさまざまな企業から未来をお祈りされまくりました。
    頑張って履歴書書いて、面接して、その結果送られてくるのはぺらっぺらの薄封筒。
    友人たちはわりとスムーズに企業にお買い上げされていくのに、
    いつまで経っても自分だけ内定がもらえない。売れ残る。

     

    思い返してみると、僕の就活は迷走しまくりでした。
    いざ始めてみたものの、第一志望が固まらない。
    というより、どんな仕事があるかよくわかっていない。
    やみくもに合同説明会に行って、ほぼ無意味な一日を過ごしたりもしてました。
    「もしかしたら、一生就活終わらないんじゃね…?」
    と途方に暮れていた時期もあったっけ。

     

    でも、ねばりづよく頑張っていればいいこともあるもんで、
    ありがたいことに、今はコピーライターという仕事についている。
    ちゃんと希望の業界に入れた。お買い上げいただけた。

     

    つまり、だ。

     

    今はたくさん売れ残っている服や本たちも、
    地道に工夫しながら売り続けれていれば、いつかは完売する時がくる。
    大丈夫だ、問題ない。

     

    けっきょく売れませんでした。

  • カレー食べたい

    カレー食べたら、アレルギーが出ました。
    過去のブログを見てみると2011年11月に同じことを書いてるので
    じつに3年以上ぶりの発症であります。

     

    前回はけっきょく原因の究明にはいたりませんでした。
    でも、今回はちがいます。
    前回アレルギーが出たのは、カレーを食べたあと。
    そして、今回アレルギーが出たのも、カレーを食べたあと。
    答えはひとつですね。
    どうやら僕は、カレーが、特にスパイス満載のカレーがダメなようです。

     

    ただ幸いにも、すべてのカレーがダメになった、というわけではなさそう。
    アレルギーが治まったあとに、
    とりあえず他のお店でカレー食べて確認したのですが、
    (いま考えると、ほんと自分懲りてねえなって感じですが)
    まったく問題ありませんでした。

     

    調べてみたんですけど、アレルギーの判断って難しいそうで。
    とくに今回の僕みたいに、カレー食べて出たってレアケースだと、断定はしにくいとか。

     

    まあ、なんとなくわかります、判断しにくいっていう事情。
    でもですよ、こちらとしては、しっかり診断をくだしてほしいのです。
    曖昧にしてほしくないわけです。

     

    お医者さん「とりあえず赤くなってるところ見せてください」 ←わかる

     

    お医者さん「おそらくアレルギーですね」 ←わかる

     

    お医者さん「他の可能性もあるけど…とりいそぎアレルギーで」 ←えっ

     

    お医者さん「とりあえずのお薬だしておきますね」 ←わからない

     

    きっと、ちゃんとした知識と経験のもとに診察を下してくれてると思う。
    たぶん慎重な性格の真面目な方なんでしょう。
    もしかしたら「とりあえず」とかが口癖なだけかもしれない。
    けど、あえて言わせてください。
    ↑ここまで曖昧にされると、不安になるでしょーが。

     

    今回も言われたのですが、やはり大人になってから
    体質が変わり急にアレルギーが出ることはあるそうです。
    自分では大丈夫だと思っていても、いつの間にかダメになってる。

     

    ここまで書いてふと思ったんですが、
    これ、食べ物以外に、たとえば考え方にもありそうです。

     

    大人になるにつれて自分なりの考えが固まるにつれて、
    いつの間にか他の人の意見を聞けなくなったり、とか。
    Twitterなどでの誰かの発言に、スルーすればいいのに、
    敏感に反応してしまうとか。
    とにかく、うまく言えませんが、
    思考のアレルギー的なものがあるのかもしれませんね。

     

    …ああ、なんかむつかしいこと考えてたら
    お腹が空いてきました。
    ちょっと今から、飯食べてきたいと思います。

     

    ではでは。

  • かがやき

    あけましておめでとうございます。
    本年も、よろしくお願いいたします。

     

    さて、ここでいきなりクイズ。
    僕が年末年始の帰省中に人と会ったとき、
    いちばん話題にのぼったことはなんでしょう?
    ヒント、僕の実家は富山にある。

     

    …ちょっと簡単すぎましたかね。
    そうです!答えは新幹線『かがやき』です。

     

    今年の3月に首都圏から金沢までの直通運転がスタート。
    これまで4時間以上かかっていた道のりが、
    なんと約2時間半にまで短縮されます(富山までは約2時間)。
    これは本当にありがたいし、すごいことだと思う。

     

    とはいえ、別に富山の人たちは
    別にそこまで気にしてないだろうなって思っていました。
    3月まではまだ時間あるしね。

     

    でも、実際は誰かと会うたびにほぼ必ず話題にのぼるし(僕が東京にいるからかもですが)、
    テレビでも頻繁に『かがやき』のことが流れている。
    富山での関心はめちゃくちゃ高いみたいです。

     

    とくに、僕のばあちゃんのテンションの上がり方は想像以上で、
    「ぜひ乗ってみたい」
    「というか、絶対に乗る」
    とえらく真剣に意気込んでいました。
    うちのばあちゃん、鉄道マニア疑惑浮上。

     

    せっかくなので、新幹線用につくられた新高岡駅を見てきました
    (わざわざ父がその近くを車で通ってくれた)。
    雪がもさもさ降る中に佇む新駅舎を見ていると、
    本当に富山に新幹線が来るんだ!と実感が急にむくむくとわいてきました。

     

    今は人もいないし、なにも通っていないこの駅に、
    3月になったら新幹線が来る。人がたくさん行き来し始める!
    そう考えるとワクワクが止まりません。
    新幹線という武器を手にし、全国的にも注目されている今、
    ついに富山が積年のライバルである石川に追いつくときが来たのかもしれません…!
    (ここまで書いて、そういえば金沢にも直通だったことに気づきました。だめじゃん…)

     

    東京に戻る日。
    駅の改札口付近は、首都圏に戻る人とその家族であふれていました。
    その中におそらく大学生の娘さんとそのお母さんがいて。
    何気なく聞こえてきた彼女たちの会話が、今でも忘れられません。

     

    「また来るちゃ。かがやきやったら2時間くらいで来れるし、近いよ」
    「…それでも、遠いよ」

     

    富山県民の期待や思いを背負って走り出す『かがやき』。
    直通運転が始まること自体にも注目ですが、
    『かがやき』によって富山がどんなふうに変化していくのかも、
    しっかり見ておきたいと思います。
    いい変化ばかりだと、いいなあ。

  • 映画

    最近、映画を観たい気分です。
    ふだんはあんまり観ないのですが、理由がありまして。

     

    先日、とあるラジオ番組で元スーパーカーのいしわたり淳治さんが
    興味深いことを言っていたんです。
    いわく、バンド解散したあと暇だったから、
    TSUTAYAにある映画を全部(!)観た。
    その時に、登場人物の考え方やセリフの傾向を
    年代や性別でわけてメモを取っていた。
    そのメモが作詞など今の仕事に活きている。
    とまあ、ざっくりまとめるとこんな話をしていたんですよ。

     

    この話を聞いてて、
    「あれ?映画ってコピー書くのにも役に立つかも!」
    って思ったんです。
    コピー書くときって、その商品を使う人達がどんなこと考えてるのかな…
    どんな生活してるのかな…って考えたり、調べたりしますよね。
    その手がかり集めに映画いいんじゃないか!?となったわけです。

     

    思えば、これまでの20数年、
    映画にはあまり縁がない人生を送ってきました。
    デザイナさんたちが当たりまえのように知っているようなタイトル、知りません。
    監督、知りません。俳優さんも、やっぱり全然です。
    こどもの頃の記憶を振り返っても、
    映画館に行ったことは数えるくらいしか思い出せません。
    我が家には“映画館に行く”という娯楽の選択は、ほぼなかったのです。
    なぜなら、以前の記事でも紹介しましたが、
    私の両親は『永遠のゼロ』と間違えて
    『風立ちぬ』を観に行ってしまうような人。
    どうして、子供を映画館に積極的に連れて行ってくれるでしょう。

     

    だから、映画を観るといえば、だいたい金曜ロードショーでした。
    でも、剣道を習っていたせいで
    だいたい話の途中か終わりからしか観ることができない。
    しかも、レンタルができるお店は、車で片道約20分。
    これで、どうして映画通になることができましょう。

     

    でも、これを機会に、映画に疎い日々から
    がんばって脱却してみようと思います。
    いきなりいしわたりさんの真似をして
    TSUTAYA全制覇を目指すのは厳しいから、
    まずは映画館に行く癖をつけるところからかな…。

     

    ちなみに、これを書いている今は『インターステラ―』が気になってます。
    (さすがにクリストファー・ノーランくらいは知ってます…)
    ウェブサイトを除いて予告編を見てみたのですが、
    どうやら父と娘の絆を描くSFっぽいようです。
    いいねえ、期待できそう!

  • 事前予測

    御嶽山の噴火で、
    個人的にいちばん怖いなあと思ったこと。
    それは、噴火を事前に予測できていなかった、
    ということです。

     

    便利な世の中になったもので、
    山でも海でも、遊びに行く場所の情報は
    インターネットで手軽にゲットできるようになりました。
    どこどこが今危ない、とかも大体わかる。
    もし噴火のおそれがあるって警報が出ていたら、
    登山客の大多数はあの日登っていなかったと思います。
    (あたりまえですけど)

     

    「事前予測ができなかった」

     

    これってつまり、言い換えたら

     

    「何が起こってもおかしくない」

     

    ってことですよね。
    しかも、御嶽山だけじゃなくて、それこそ日本中どこにいても、
    いきなり危険な目にあう可能性があるってことじゃないですか。

    例えば、毎年めちゃくちゃいっぱい人が訪れる富士山だって、
    極端な話、いつ噴火するかわからない。
    (先日の3連休にちょうど富士山にきのこ狩りに行きましたが、
    ふと「もし今噴火が起きたらどうしよう?」って考えたらゾッとしました)

     

    さすがに今回の噴火は宝くじが当たるくらいのレア度だとは思うけれど…。
    それでも、やっぱり自然相手の遊びはこわい!
    改めてそう思いました。

     

    けれど、これは僕の予想なんですが、
    おそらく全国の登山ファンのみなさんは、
    今回の件で登山をやめることはないんだろうなあと思います。
    だって、おもしろいからね。仕方ないね。

     

    大切なのは、 今回の件を忘れず
    「もしかしたら、こんなことが起きるかも。
    ありえないかもしれないけど、あんなことが起きるかも!」
    ってちょっとでもいいから考えておくことかなあ、と。
    スポーツでも事前に予測していれば
    咄嗟の判断でも良い対応ができたりしますし。

     

    まあ、あとは、ぜったい安全第一で行動すること。
    結局、これに尽きます。