慣れ

増税前ということで、電動シェーバーを買ってみた。

思ったよりも種類が豊富にあり少し迷ったが、

定価より1万円以上安くなっていた型落ちモデルをチョイス。

洗浄器付きだから、毎日のメンテナンスも楽にできるらしい。

 

本当は必ず買うつもりではなかった。

売り場で見てみて、微妙だったらやめておこう。

そう思っていた。

しかし、対応してくれた店員さんの説得力がすごくて、

これは納得できる、と購入に踏み切ったのだ。

 

各メーカーの違いなどをきっちりと教えてくれるのはもちろん、

自分の実感を交えて説明してくれるのが有り難かった。

「日本人の硬いヒゲには、日本のメーカーがいいですよ。

僕もこのシリーズ使っていますが、しっかり剃れて満足度高いです」

「僕も肌が弱いんですけれど、これを使い始めてからは、

血が出ることはなくなりましたね」

とくに難しいことは言っていない。

けれど、実体験が伴っているから、すごく納得できる。

知識としての情報と、感情としての情報が絶妙に噛み合っていて、

ああきっとこの人は広告コピーを書かせても上手いだろうなと思った。

やっぱり実際に使ってみたり、経験するのは大事だね。

 

そして、なによりも説得力の裏付けとなっていたのが、店員さんのビジュアル。

上のほうで書いたことの意味がなくなってしまうが、

ぶっちゃけた話、ビジュアルが説得力の9割だった。

めちゃくちゃヒゲが濃くて、いかにもヒゲ剃りに苦労してそうな、

じつに青々とした口周りをしていたのだ。

このヒゲと毎日格闘している人の経験談なら、きっと自分にも役立つはずだ。

店員さんが各モデルのことを、ひとつずつ説明してくれる。

そのたびに、私はそのモデルと店員さんのヒゲを見比べていた。

見た目の説得力というものも、やっぱり強いね。

 

さて、実際に使ってみての感想。

剃り終えた後に少し肌が痛くはなるけれど、

カミソリの時のように血が出ることはなくなった。

まだうまく剃れなくて時間がかかってしまうのも、

慣れていければなんとかなりそうだ。

今のところ、いい買い物ができて、ヒゲの濃い店員さんには感謝している。

 

あえて難点をあげるとすれば、洗浄器のほうだ。

いや難点というかただ驚いただけなのだけれど、

思っていたよりも、結構うるさいんだなこれが。

本体をセットしてボタンを押せば

洗浄→乾燥→充電をワンストップで行ってくれる

仕組みなのだが、洗浄と乾燥の段階でなかなかの騒音を発する。

特に洗浄時の「ウィーン!」という音は、

ちょっと不安になるレベルの大きさだ。

おそらくシェーバーの歯を振動させて細かい汚れを浮かしているのだと思うが、

けっこうな頻度で鳴るから気になってしょうがない。

最初に使った時は、気になりすぎて

外出するつもりが洗浄中ずっと観察をしてしまった。

まあ、これも慣れればなんとかなりそうだ。

 

消費税だって、高いなと感じるのは初めだけで、

きっとすぐに何も感じなくなるのだろうな。

それが良いのか悪いのかはわからないけれども。

いいかげん、キャッシュレスも導入しないとなあ。