フリマと就活

先月の終わりにフリマへ行ってきました。

 

雨も降らず、寒すぎず、コンディションは上々。
期待を込めながら、珠玉の不用品たちをブルーシートに並べます。
なんだかんだ言って、今日はけっこう売れるかもしれないな。
もしかしたら午前中だけでかなりはけちゃって、
午後は売るものが少なくなりすぎちゃって逆に困るかも…。

 

そんなふうに考えていた時期が僕にもありました。

 

全然売れない。もう、ほんっとに売れない。
開始10分で立て続けに売れたものの、
その後は勢いがぴたりと止まってしまいました。
1時間が過ぎ、2時間が過ぎ、3時間が過ぎ。
結局、午後になってもブルーシートの上には8割以上の商品が残ったまま。

 

ば、ばかな…こんなはずでは……!
気分はザーボンさんにズタボロにやられた時のベジータです。
なす術なくぼんやり自分たちの前を素通りしていく人たちを見ていたら、
ふと、就活をしていた時のことを思いだしました。

 

何社だったかは正確に覚えていないのですが、
じつにさまざまな企業から未来をお祈りされまくりました。
頑張って履歴書書いて、面接して、その結果送られてくるのはぺらっぺらの薄封筒。
友人たちはわりとスムーズに企業にお買い上げされていくのに、
いつまで経っても自分だけ内定がもらえない。売れ残る。

 

思い返してみると、僕の就活は迷走しまくりでした。
いざ始めてみたものの、第一志望が固まらない。
というより、どんな仕事があるかよくわかっていない。
やみくもに合同説明会に行って、ほぼ無意味な一日を過ごしたりもしてました。
「もしかしたら、一生就活終わらないんじゃね…?」
と途方に暮れていた時期もあったっけ。

 

でも、ねばりづよく頑張っていればいいこともあるもんで、
ありがたいことに、今はコピーライターという仕事についている。
ちゃんと希望の業界に入れた。お買い上げいただけた。

 

つまり、だ。

 

今はたくさん売れ残っている服や本たちも、
地道に工夫しながら売り続けれていれば、いつかは完売する時がくる。
大丈夫だ、問題ない。

 

けっきょく売れませんでした。