オチない回

みなさんは落語を聞きに行ったことがありますか?

 

わたしはここ2年で、3回落語を聞きに行きました。
少な!!!!

 

立川談春
立川志らく
柳家小さん

 

です。

 

落語の詳しいことはまったくわからないのですが、
落語、おもしろいよね~。

 

母は落語が好きでね、よく一人で新宿の末広亭に行ったり、
落語のCDを聞いたりしていて、
わたしに「いかに面白かったか」を話してくれるんですが、
その話がびっくりするくらい面白くないの(笑)

 

あれ、なぜなんでしょうね。
面白さを伝えられないっていうのは。

 

わたしもよくあるんです。
すごく面白いことに遭遇して、もういてもたってもいられなくて、
ばばばばばーっと話すんだけど、

 

「で?」

 

って言われること。

 

母の落語話も、
話している母自身は、その時の情景を思い出してるから爆笑なわけ。
もう箸が転げてもおかしいってくらいに。

 

でも聞いてるわたしはポカーンなんですよ。
落語ってほんとに面白いのかな・・・って疑ってしまうというものです。

 

で、そんなふうに敬遠していた落語でしたが、
試しにということで落語に誘ってもらって、行ったんです。
そしたら楽しいのなんのって。
いや~落語ってすごい。生ってすごい。

 

古典落語と新作落語とありますが、
わたしはわりと古典落語が好きです。
って、まだ3回しか行ったことないのに言うよね~。

 

「話芸」なんですよね。
芸なの。
プロなんですよ。当たり前なんですけどね。
言葉だけなのにものすごくドラマチックで、
わたし、志らくの「抜け雀」という話で泣きそうになりました。

 

で、あまりに感動したので美容室でいつも担当してもらっている男の人に、
一席かましてみたんです。

 

抜け雀をね。

 

「・・・」

 

最後のオチを話して反応を待つこと30秒・・・。

 

「・・・えっと最後のはこれとこれがかかっててつまり」

 

ぬわーーーーーーーー!!!!!
こらえきれずにオチの解説をしてしまったああああああ。
蛇足この上ない!
ばかっ!わたしのばかっ!

 

でも、これにはワケがありまして。
わたし、「抜け雀」の最後のオチが、わからなかったんです。
恥ずかしっ子現代っ子。

 

オチはだいたい、Aという言葉とBという言葉が同音異義語でかかってて、
その見事なかかり具合を最後に聞いて、「おお~あっぱれ~!」となるんです。
そのオチが腑に落ちたときの感動ったらないですよ。
こんな快感があったのかと・・・!
快感で体に電気が走ります。震えます。マジです。

 

でも、「抜け雀」はそのオチのかかり方がわからなくて、
終わったすぐそのあとでウィキで調べて(もはや情緒なし)、
そこで、ああそうだったのかと。
感動の波再び。

 

ね~。

 

志らくのトークをちょっと聞いたんですが、
師匠の談志が、ある方のお葬式に行ったとき、
きったねぇジーパンみたいの履いて(志らく談)、
そう、みなさんの中のイメージの通りのあの談志スタイルで、
正装なんかしないわけですよ。
で、こう仏さんの前に立って、こうぞんざいにバッバッてお焼香して、

 

「・・・あばよ」

 

って一言つぶやいて去ってったとか。
痺れるぅ!

 

ね~。

 

わたしが朝出社して、タイムカード押して、

 

「・・・あばよ」

 

って一言つぶやいて帰ってったら乙ですよね~!
はい、オチなくてすみませんでした!(スライディング土下座)