• プチ

    プチ○○という言い方があります。

     

    例えば「プチダイエット」。
    面倒くさい普通のダイエットに比べて、
    気軽に簡単に行えることが特徴です。
    他にもプチ整形やプチ家出、プチ稼ぎなどなど、
    世の中にはいろんなプチ○○があるようです。

     

    時間をかけてするのはちょっと…。
    けど醍醐味や旨味は感じたい…。

     

    そんな現代っ子たちの心の声を満たしてくれるのが
    「プチ」のつくものたちなのです。
    かく言う僕もまごうことなき現代っ子の一人なので、
    シルバーウィークを利用してそんなプチ○○の一種を体験してきました。

     

    プチ遭難を。

     

    友達ときのこ狩りに行ったんですが、
    夢中になりすぎて山中で帰り道がわからなくなってしまったんです。

     

    いやー、さすがに焦りました。
    だって、1時間くらいでさくっと戻る予定だったのに、
    2時間さまよっても全然もとのスタート地点に戻れないんですよ。
    それどころかどんどん笹ヤブが濃くなってきて、前に進むのがめちゃくちゃ辛くなっていく。
    しかも、足元はぬかるんでいて滑りやすくなっていて、
    ちょっと転ぶとがけ下へまっさかさま。
    水もないし、スマホの電池はあと少し。
    いつになったら山から抜け出せるのか不安でしょうがありませんでした。

     

    ただ幸いだったのが、一緒にいた友達が
    山遊びに慣れていた人だったこと。
    ぜーぜー言ってる僕の先をすいすい進み、誘導してくれました。
    (というか進むのが速すぎて置いていかれそうになった。まって!)
    遭難しかけている状況なのに、
    きのこを求めて別ルートにまで行く余裕っぷり。
    (そしてまた迷う)
    じつに頼もしいものがありました。

     

    結局、友達のおかげもあり、
    3時間半くらいかけて民家のある場所に到着。
    ぼろぼろになりながらも、なんとか車のある場所へ戻ることができました。
    ガチな遭難に比べたら全然たいしたことないですが、
    無事帰ってこれたので、まあいい経験できたのかなと思います。

     

    …うそです、もうプチでも遭難はしたくない。
    プチは全然甘くなかった!

     

    ちなみに、きのこは大漁でした。
    7割は民家から車へ戻る時に見つけたものですが。
    あの山の中での苦労はいったい…。

  • お土産

    お土産って、どうやって選んでますか?

     

    これ悩んでるの僕だけかもしれないんですが、
    どうにもお土産を選ぶセンスに自信が持てないのです。
    渡すからには喜んでもらいたいから、真剣に選びます。
    ところが、どうにも反応がよろしくない。
    手ごたえが感じられないのです。

     

    お土産売り場には、ところせましと商品が並べられています。
    チョコだったり、クッキーだったり、ケーキだったり……
    種類も信じられないくらい、めちゃくちゃ多い。
    そんなお土産の山の中から、ベストのものを選びださなきゃいけないわけです。
    しかも、渡すまでの期間も考えて、賞味期限も加味しなければならない。
    ほらね?そう考えてみると、お土産選びってわりと大変だと思いませんか?

     

    「選ぶとしたら絶対コレ!」
    といった名産品があるなら話がはやいんです。
    それ選んどけば間違いないんですから。
    ただ、残念なことに僕が毎年帰省する富山県には
    そんな名物土産なんてありません。
    (僕が知らないだけ、という可能性も高いですがまあそれは置いておきましょう)

     

    ただのゴーフレットにそれっぽくチューリップの絵をのせただけとか。
    思いっきりひ○この形をした、中身までそっくりなお菓子とか。
    どれもこれも決定打に欠けるものばかりなのです。
    まあ、決定打に欠けるとか言っておきながら、僕が選んでしまったお土産たちなんですが…。

     

    一応、ホタルイカなどのお土産もあるにはあります。
    が、惜しむらくはナマモノだということ。
    1個とか2個とかならいいのですが、渡す人の数が多いと厳しい。
    海産物が豊富でおいしいという長所も、
    お土産にはそこまで活かすことができていないようです。
    …とういうようなお土産についての悩みを
    帰省中に母にしてみたところ、こんなアドバイスをもらいました。

     

    「売り場とかにはってあるランキングを参考にしてみてはどうか」

     

    えー。そんなランキングなんて、本当に参考になるの?
    そう思いながらも、今年のお盆のお土産はすなおに
    ランキング上位だったおまんじゅうを買ってきました。
    結果、ふだんよりそこそこ反応がよい感じでした(当社比3割増)。
    まじですか…。

     

    みなさん、お土産選びのコツは、どうやら素直さらしいですよ。

  • スクリプトドクター

    スクリプトドクターってご存知ですか。

     

    かんたんに言うと、
    「映画の脚本の問題点を外部の視点から(客観的に)指摘して、アドバイスやサポートをする」
    人たちのことだそうです。
    スクリプト=シナリオのドクターというわけで、
    まさに脚本のお医者さんといった感じの仕事ですね。
    まだまだ認知度は低いけれども、海外ではわりとポピュラーな存在なのだとか。
    ちなみに、日本だと三宅隆太さんが有名だそうです。(本も出されています

     

    と、偉そうに紹介してますけど、実は僕も先日はじめて知りました。

     

    広告のコピーと同じように、映画の脚本だって何度もリライトしていて、
    完成するまでには様々な人の、いろんな視点からのアドバイスが絡んでいる。
    だから、「スクリプトドクター」みたいな役割の人がいるのかもな、
    とは思っていたけれども、 まさか専門的な職業としてあるとは…。

     

    世の中にはきっと、僕の知らない仕事が、それこそ星の数ほどあるんだろうな。

     

    そういえば、今の高校生や大学生の子たちは
    どれだけの数の職業を知っているんですかね?
    少なくとも、僕が学生だった頃よりはたくさん知っているだろうけど。
    「スクリプトドクター」のことも知っていたりするのでしょうか。
    デジタルネイティブ世代にとっては知ってて当然の仕事だったりして。
    そんで面談とかで

     

    「先生!俺、スクリプトドクターになります!
    病におかされて世の中に出れない、恵まれない脚本たちを救いたいんだ!」

     

    とか、熱く先生に言ってたりするのでしょうか。
    あ、なんだかちょっと羨ましいかもしれない。
    こういう学生たちは、当時の僕みたいに、就職に有利だろうとかいう曖昧な理由で
    (なりたい職どころか、どんな職があるのかすらあんまり知らないくせに!)
    進路を決めちゃったりしないんだろうな。
    まあ、そのおかげで(?)今コピーライターになってるので
    結果オーライだとは思いますけど。

     

    ちなみに、僕が小学生の頃に文集に書いた
    将来やりたい仕事は、「大工」でした。
    なりたくねー。似合わねー。

  • これは買いですよ

    Wii Uが我が家にやってきた。

     

    いや、やってきたというより、連れてきたと言うべきかも。
    最近発売された「スプラトゥーン」というゲームがどうしても、
    どーしてもやりたくて、つい勢いで購入してしまった。

     

    Wii U本体+ゲームソフト。
    あとコントローラの画面に貼る保護シート
    (どうでもいいけど、この保護シートってやつはなんであんなに貼りにくいんでしょうね?)。
    もろもろセットで、お値段は約34,000円。高い。
    ゲーム一つやるためだけに、わざわざゲーム機本体もセットで購入するなんて
    自分でも割と思いきったな、とは思った。

     

    まあでも、たまにはいいかなって思ったわけですよ。
    大人になったらこういうキッカケでもなけりゃゲーム機なんて買わないし。
    それに、 ここまで強くやりたい!って思えるゲームに出会える機会なんてそうそうないんだから。
    ……という自分への言い訳。

     

    いやはや、それにしても。
    「次世代機が我が家にやってくる」
    っていうのは、大人になってもやっぱり気分が高揚するものなんだなあ。
    お店のレジで受け取った瞬間から家に着くまでワクワクしっぱなし。
    自然と早足になっているわ、紙袋の重みを感じるたびに嬉しくなっちゃうわで、
    自分でもびっくりするくらい浮かれているのがわかった。
    極端な話、この気持ちになれただけでも、
    30,000円以上出した価値があったんじゃないか?

     

    肝心のゲームのほうも、本当に面白くって、買って大正解。
    使うボタンが多くて意外に操作が難しいのが、逆に面白い。
    多分、FPSとかに慣れている人だったらすぐに操作に慣れちゃうと思う。

     

    あとは、「インクを発射して、敵よりも多くの陣地を塗りつぶしたほうが勝ち」
    っていうルールが単純でわかりやすいのも嬉しい。
    まだそこまでやり込んでないからわからないけど、奥もめちゃくちゃ深そう。

     

    ただ、唯一難点なのが、フレンドがいなくて一緒にプレイする人がいないこと。
    いや、オンラインで知らない人と勝手にマッチアップしてくれるし、
    対戦自体はできるんだけど、なんていうかな、
    やっぱり親しい人たち同士で楽しみたいんだよなあ。
    ま、これはスプラトゥーンの問題っていうより僕自身の問題なので、
    Wii U持っている人、よかったら僕とフレンドになってください。

     

    と、書いていたらまたやりたくなってきた。
    ゲームやりたいから早く帰りたいな、なんて思うの10年ぶりくらいだなあ。

  • 提案

    つくづく、自分は独自性のある提案に弱いなあと思う。

     

    先日ふらりと立ち寄った古着屋さんが、
    まさにそんな独自性のある提案の仕方をしていました。

     

    どんなふうに着ればよいか、ぐらいは他のお店でも教えてくれます。
    けれど、このお店はそこだけに留まらない。

     

    「このジャケットは必ず袖を腕の半分までまくって着てほしい」
    「むしろシャツのような感覚で着てみてはどうか」
    「細いパンツもいいけど、太いパンツが断然新しいと思う」

     

    雑誌に載っている着こなし方とか、流行はもうガン無視。
    とにかく、このお店が考えるオリジナルな着方をアツく提案してきてくれました。

     

    それがおもしろくて、ついつい財布の紐が緩んでしまったのも
    致し方ないと言えるのでないでしょうか。
    うん、しょうがない。

     

    僕が好きな小説たちにも、
    よく考えたら提案が含まれているような気がする。

     

    最近ハマっているSF小説なんて、
    それこそ独自性のある提案ばっかりですよ。

     

    なんかよくわからん最先端技術組み合わせて、
    こんなにありえない世界観つくってやったぜ、どうだおもしろいだろ!

     

    まるでどれだけ突飛なこと書けるか競走してるかのよう。
    作者のドヤ顔が頭に浮かびます。
    たしかにおもしろいんだけど、独特すぎて
    全然わからんことも多いんだよなあ…。

     

    独自性って冒頭で表現したけど、僕は結局
    その人の人格が見えるようなものが好きなんだと思います。
    他の誰かではなくて、≪自分たちが≫良いと思っていることや
    おもしろいと感じていることを表現していて、それが伝わってくるようなもの。

     

    そういえば「いいコピーには提案がある」とよく言いますね。
    ああ、僕も自分の人格がにじみ出るような、
    オリジナルな提案のあるコピーを書きたいなあ。