ラーメン大好きマダムさん

「ラーメン大好き小池さん」のノリでタイトルにしたのに、

なんだか適当な(それも偽物の)アカウント名みたいで嫌な感じです。SNSめ。

小池さん(弊社役員)もラーメン好きなんでしょうか。

 

ラーメンなんて、どこも同じでしょ。

わたしはずっとそう思ってきました。

今も、心のどこかにその思いがあります。

でも。

どうせ行くなら「おいしい」とされる店に行きたい。

「おいしい」は、今、ある程度の予測ができますよね。

某サイトの格付け基準で3.5以上などの高評価の店、

ミシュランの星が付くような店、

そういう店は一般的においしい可能性があります。

 

その日、わたしは完全に「カレーのお腹」になっていました。

朝から気温はぐんぐん上がり、爽やかな風が吹くまさに五月晴れ。

こんな時は空きっ腹にスパイスたっぷりのカレーをぶち込み、

汗をかいて元気になりたいと思ったのでした。

ところが、同じことを考える人が大勢いたようで

いつもなら14時半に行っても余裕で入れるそのお店は、

14時すぎには準備中の札がかかっていました。

 

極度のカレー腹を抱え、わたしは途方に暮れました。

ふと、気になっていたラーメン屋があったことを思い出すと、

もと来た道を戻り、そのラーメン屋へ行ってみようという気になったのです。

 

その店は、先に食券を買うスタイルでした。

ラーメンだけにしておけばいいものを、カレー腹が底の方から、

「ご飯ものがないと気が済むわいなぁ!」と、わたしに呼びかけます。

結局、トロたく丼(小)と醤油ラーメンのセットを購入。

やっちまった。

トロたく丼(小)+醤油ラーメンなんて

小腹をすかせた男子高校生のつもりか。

 

さらに、席に着いてから2種類のスープどちらかを選びます。

わたしは「すっきり」というスープを頼みました。

カウンター越しのラーメンお兄さんが「すっきり一丁」と応えます。

 

待つこと数分。

ラーメンお兄さんが先にトロたく丼(小)を出してくれました。

隣の若いビジネスマンは、丼ものなんて頼んでませんでした。

少食かい!いいけど。全然。

トロたく丼(小)おいしいよ?(余計なお世話です)

 

そして。

「こってりです、どうぞ」と

ラーメンお兄さんがラーメンを出してきました。

 

こってり?

今、こってりって言ったよね?

わたしが頼んだのは?

すっきり。

テーブルに置いてあるスープの説明を読むと

「こってりは背脂がたっぷり浮いて・・・」との文字。

わたしは目の前に出されたラーメンのスープに目を落としました。

 

背脂、浮いてるっちゃ、浮いてる。

これは……どっちなの?

お兄さんはこってりって言ったけど、実はすっきりなのか、

お兄さんがこってりって言ったとおり、こってりなのか。

後者だとお兄さんが注文を取り間違えたことになります。

 

わたしは、思いきってお兄さんに声をかけました。

「すみません、すっきりって頼んだんですけど」

お兄さんは一瞬こわいような顔になって、スープを見やりました。

「それすっきりです大丈夫です」

わかっちゃねぇなという半ば呆れた顔で言われました。

 

これ、すっきりなんだね!!

でもラーメンのお兄さんこってりって言ったじゃん!!

こってりって言いましたよね!?

ねえ、ビジネスマンのお兄さん!?

 

わたしの心の声には特に興味なさそうに、

ビジネスマンのお兄さんは自分の麺をすすっていました。

 

言われてみればたしかにスープは透き通っていて、

ひと口すすったら「すっきり」だとわかりました。

 

ダシの効いたいい味でした。

舌はそう感じているのになんだか気詰まりな気持ちで、全然すっきりしません。

わたしは醤油ラーメンをしずしずと平らげました。

カレー腹のときにラーメンを食べるような“腹違い”のことをすると、

ちょっと変な世界へ迷い込んでしまうのかもしれません。

 

腹の言うことは聞いておくものです。

 

あと本当、ね。山ちゃんと優ちゃんおめでとう!(知り合いか)