実感について

先日、人生初のフルマラソンに参加しました。

 

走る前から42.195kmって長いよなーと思っていたのですが、
走り終えてわかりました。
やっぱり長いよ、42.195kmは。
そして、半端じゃなくつらいっす。

 

10kmまでは順調だったんです。
でも、そこから段々と足が痛くなってきて、
23km手前くらいまで来た時、ついに足がとまってしまいました。
ゴールまではまだ20km近く残っているのに、
いくら頑張っても全然残りの距離が減らないんですよ。
他のランナーにはがんがん抜かれていくし、
精神的にもきついものがありました。

 

走るまではわからなかった、思わぬ伏兵もいました。
それは、道の凸凹。
残り12kmくらいからは車道ではなく歩道を走ったのですが、
その舗装がもうね、ボッコボコ。
それまで走ってきた車道に比べたらものすごく走りにくい。
普段だったら別に気にならないですけど、
足が痛くて上がらない今はちがいます。
その時は、車にひかれてもいいから車道を走りたいって思った。
それくらいきつかった。

 

そんな感じでひーひー言いながら走っていた時に、
ふとこんなコピーを思い出しました。

 

「人は健康な時に、そうじゃない自分を想像するのが、なんて苦手なんだろう。」

 

うわあ、これ、ほんとにその通りだなって。
いつも生活している時は、歩道の凸凹なんて気にしませんよね。
バリアフリーとか言われてもあんまりピンとこない人、
けっこういるんじゃないでしょうか。
でもそれ、仕方ないのかもなーって思いました。
だって、うまく想像するのが難しいんですから。
他人からすれば「こんなのがつらいの?」って感じることも、
当人にとっては大問題だったりするわけで。
いやはや、まさかいいコピーには実感があるってことを
フルマラソン中に実感できるとは。
参加してみるものだなー、フルマラソン。

 

ちなみに結果ですが、無事完走はできました。
タイムは……まあいいじゃないですか、想像にお任せします。