大丈夫

ふだん連絡なんてしてこない弟からLINEが来て、

はて何事だろうと開いてみると、

近々マンションを買うという内容でした。

 

ふーん、ほう、マンションねえ。

結婚したんだし良いんじゃないの。

そんな感じでかるく返信をした後に、

遅れて衝撃がやってきました。

・・・えっ!マンションを!?弟が!?!?

 

お値段、数千万円。

そんな金額の買い物をしたことがないので、

弟の気持ちを正確に推し量ることはできません。

が、とにかくプレッシャーは感じているようです。

そりゃそうだ。

だって、毎月それなりの金額の支払いを、

これからずーっと続けていかなきゃならないんだもんな・・・。

 

でも、弟は決断をしたわけです。

自分のために、家族のために。

えらいよね。えらすぎる。

 

昨年の結婚式の時も感じましたが、

弟がすごい速さで大人になっていっているような気がします。

や、もうとっくの昔に大人なんですけど、体感の話。

 

 

そして、父親は仕事を辞めました。

 

契約継続の話もあったみたいですが、

本人的には辞めるちょうど良いタイミングだと思ったそうで。

これからはライフワークである田んぼいじりと、

バイクいじりをのんびりとやっていくそうです。

(余談ですけど、老後のことを考えたら

趣味はいくつあってもいいなって思いました)

他にも、やってみたいことが幾つかあるみたいで、

ずいぶんと前向きに話してくれました。

久々に、父のあんな笑顔を見た。

 

父親の明るい表情を見ていると、

なんだか子どもみたいだなあ・・・と感じました。

もちろん、良い意味で、ですよ。

 

 

母親はというと、二人について、とても心配している様子でした。

本当にマンションなんか買っていいのか?

本当に仕事がなくなってもいいのか?

なんとか大人の視点を保って冷静にしていたい。

けど、どうしても子どものようにワアワア言ってしまう。

そんな葛藤を感じているようで、ああ、

母の気持ちが私はよくわかる。わかるけれども、

私は母親にこう言いたい。

 

「大丈夫だよ、だって令和だし。」

 

いきなり責任を丸投げされて、

令和さんサイドもびっくりしているかもしれません。

けれど、本当に大丈夫な気がするのです。

年号が変わったことに比べたら、ねえ。

大抵のことは、大したことないなって。

そう思いませんか。