フラグ

“フラグ”が立つ、という言葉を知ってますか?

 

元はコンピュータ用語で
「特定の動作を行わせるための条件付け」
という意味だったけれど、今は
「ある事象や展開が起きる条件が成立した」時に使うのだそうです。
例えば、ホラー映画などで殺人が起きた時に
「こんな所にいられるか!おれは自分の部屋に戻るぜ!」
などと叫び単独行動をとるヤツがでてきたら“死亡フラグ”が立ち、
曲がり角で食パンくわえた異性とぶつかったら(そんなこと現実であるか?)
“恋愛フラグ”が立つと言うらしい。

 

この言葉が現在どの程度世の中に流通しているのかわかりませんが、
ネットの世界ではそこそこ見かけるので、まあそれなりに浸透しているのでしょう。

 

僕がこの言葉にはじめて出会ったのは、
大学生の頃、隣に座っていた男2人が
「それフラグじゃね」「フラグ立ってんじゃん」
と楽しそうに喋っていたのを聞いた時でした。

 

なにかの名前だろうか?
立つというからには自分で動くの生物か?
いや、朝市のようなもののことか?
というか今食べてるラーメンマズ過ぎでは?
こんなんで700円もとるなんて詐欺では?

 

などと考えても、イマイチわかりません。
このままではらちがあかないので、
その後一緒に授業を受けた友人に質問することにしました。

 

幸い、友人は“フラグ”を知っているようでした。
そして、笑いながらこう僕に言ったのです。

 

「フラグとは、つまりお前自身のことだよ」

 

“フラグ”の意味は結局わからなかったけれど、
馬鹿にされてるってことだけはハッキリとわかりました。

 

あの時から、はや10年近く経ちました。
“フラグ”の意味はさすがにもう知っていますが、
先日発表された女子高生流行語大賞にあった言葉は
ほとんど理解不能です。
なんですか、卍(まんじ)って?BFFとは?
まあでも多分、僕が不勉強なだけで
“フラグ”のように女子高生の中では
当たり前のように使われているんだろうなあ。

 

と、そんな感じで今年最後の更新を締めさせていただきます。
来年はどんな新しい言葉が生まれるのでしょうか。
気が早いですけど、ちょっぴり楽しみですね。