第83の皿 制服であらねば、冷やしうどん

「いらっしゃいませ、こんにちは!」
コンビニやファミレス、ファストフードなど、
接客業の店員の元気なあいさつと、きびきびとした姿勢には、
「制服」が一役買っている気がする。

 

袖を通した瞬間に、店員モードに切り替わる。
笑顔を振りまくのも、頭を下げるのも、敬語を使うのも、
「自分は今、店員なんだ」という認識から生まれる自然発生的な効果。
制服はきっと、店員という役柄に与えられた衣装なのだろう。

 

「制服」の本来の定義は、広辞苑によると
「ある集団に属する人が着るように定められた服装」なのだが、
「人を”制”御して職務に”服”させる装い」だから
“制服”と呼ぶようになったのではないか、と考えてみたりする。

 

もしも制服がなくて、店員が私服で勤務するお店だったら、
同じような接客ができるだろうか?
どんなに店員らしく振る舞おうとしても、
素の自分は隠し切れないのではないだろうか。

 

冷やしねばねばうどん(2人分)

 

うどん(乾麺) 200g

 

アボカド 1個(角切り)
やまいも 5cm(すりおろす)
おくら 2本(小口切り)
納豆 少々
みょうが 1本(細切り)
きゅうり 1本(細切り)
とうもろこし 少々
貝割れ菜 少々
大葉 少々(刻む)

 

水 400cc
和風だし(顆粒) 適宜
めんつゆの素 大さじ2
しょうゆ 大さじ1
みりん 大さじ1

 

刻みのり 少々
鰹節削りパック 少々
白すりごま 少々

 

  1. つゆを作り、冷蔵庫に入れておく。具材もそれぞれ調理しておく。
  2. うどんをゆでて、ざるにあけ、氷水に取って水気をよく切り、器に盛って、つゆを掛ける。
  3. 具材を載せて、鰹節、白すりごまを振り掛け、刻みのりを載せる。

 

夏真っ盛りのコンビニにありそうなメニューを、手作りしてみた。
蒸し暑さの続くこの時季、週末はこのような冷たい麺類ばかり作っている。
制服のない職業ゆえか、常にテンション低めで粘り気に欠けるため、
やまいもや納豆、おくらなどのねばねば成分に、夏の栄養と職能の向上を頼ってみた。