第62の皿 ランタンはないが、かぼちゃのポタージュ

ハロウィンが、年々イベントとしての存在感を増しているようだ。
マスコミが過剰に煽っている感もなくはないが、
若い世代を中心に、積極的に乗っかってやろうという人たちが増えてきて、
季節の風物詩として無視できない存在になりつつある。

 

普及してきた大きな要因は、ひとえに10月31日という時期にあろう。
お正月・バレンタイン・お花見・夏のレジャー・クリスマス。
街が活気づく行事について、年間を通して眺めてみると、
秋がまったくの空き家状態だったことが見逃せない。

 

同じ舶来の行事であるクリスマスに肩を並べるのは容易ではないが、
日本版ハロウィンとも言える「節分」は超えたのではないか。
少なくとも、街の飾り付けなどイベントとしての高揚感は、
豆と恵方巻きだけの節分を軽く上回っている気がする。
残念ながら、豆を持った人と鬼のお面をかぶった人が、
2月3日の街にあふれている印象は、まったくない。

 

いずれにせよ、広告業界に身を置く人間としては、
世の中が何かで盛り上がるのは、悪いことではない。
私生活では、これまでもこの先もまったく縁のなさそうなイベントであるが、
せめて、かぼちゃ料理でも作ってみよう。

 

かぼちゃのポタージュ

 

かぼちゃ 1/4切れ
たまねぎ 1個(みじん切り)

 

オリーブオイル 大さじ1
コンソメの素 2個
牛乳 300cc
水 800cc
白こしょう 少々

 

  1. かぼちゃをラップごとレンジで加熱し、冷めたら皮を取り除いておく。
  2. フライパンにオリーブオイルを熱し、たまねぎをじっくり炒める。
  3. 1と2を何回かに分けてフードプロセッサーに入れ、形がなくなるまで回し続ける。
  4. 水、コンソメの素を鍋に入れ、弱火で10分煮る。牛乳を加えて温め、白こしょうで味を調える。

 

これまで、かぼちゃと言えばもっぱら「冬至に食べるもの」だったが、
甘みを増して食べごろになるのは、晩秋のこの時期から。
本格的な寒さの到来を前にして、
食卓だけでもハロウィンに乗っかってみるのもいいだろう。