第54の皿 ついでに、なすときのこのバターしょうゆパスタ

料理ビギナーの頃に困ったのは、
レシピに「なす2本」とか「しいたけ2枚」と書かれている料理だ。
これが、煮物や炒め物なら、1袋とか1パックを買って
すべて入れてしまい、その分だけ調味料を増やせばよい。

 

しかし、パスタの具となると、そうも行かない。
仕方がないので、1袋とか1パックをすべて入れてしまうか、
もしくはその食材をすべて省いてしまうか、という手段に出る。
すると、前者は明らかに分量が多くなるので麺とのバランスが損なわれ、
後者は当然ながら物足りない仕上がりになってしまう。

 

そんなビギナーも、調理を重ねて中級に至ると、
余った食材に応用が効くようになる。
やがて「このパスタを作るときは、あれとこれも一緒に」が決まり事となる。
今回は、3品を一度に調理するレシピをご紹介する。

 

なすときのこのバターしょうゆパスタ
(なすのしょうが焼き/きのこのバルサミコ酢和え との3品同時調理)

 

なす 4〜5本(スライス)
しいたけ 4〜6枚(スライス)
しめじ 1パック
えのきだけ 1束
大葉 5枚(細切り)
にんにく 2かけ(スライス)

 

パスタ 200g

 

オリーブオイル 大さじ2
バター 大さじ1
しょうゆ 大さじ2+大さじ1
おろししょうが 小さじ1/2
パスタのゆで汁 大さじ6
白こしょう 少々
海苔 1枚(細かく刻む)

 

バルサミコ酢 大さじ2

 

  1. フライパンに油を引いてなすを並べ、弱火でじっくり炒める。
  2. しょうゆ大さじ2とおろししょうがを加えて混ぜ合わせ、パスタ利用分(約2本分)だけ取り出す(なすのしょうが焼き完成)。
  3. 軽く拭いた同じフライパンできのこに火を通し、パスタ利用分のきのこ(約半分)を端に寄せる。それ以外のきのこは別容器に移し、バルサミコ酢で和える(きのこのバルサミコ酢和え完成)。
  4. オリーブオイルを引き、にんにくを炒める。
  5. パスタをゆで、途中でゆで汁をフライパンに入れ、煮詰めておく。
  6. 湯切りしたパスタをフライパンに移し、しょうゆ大さじ1を回し掛け、白こしょうを振って混ぜ合わせる。
  7. 皿に盛り、2を並べ、大葉と刻み海苔、バター1かけを載せる。

 

週末のランチに欠かせないパスタだが、どんなに手間を掛けても、
その1食ですべて消費される、刹那的な料理であることが難点。
だが、この方法だと、パスタを作りながら、惣菜を2品も手に入れることができる。
この2品は週末の調理遺産として、翌週のおかずやお弁当のタネとして活躍するのだ。