第104の皿 3日がかりの豚汁

週末はさまざまな料理をするが、

大切な作業のひとつに「今週のスープ」作りがある。

ここ数年、晩ごはんではお米を食べないため、

汁物でおなかを満たす必要があるからだ。

 

翌週に寒波が到来する予報があり、

さといもをたっぷり食べたい気分になっていたので、

冬ならではの汁物として、豚汁を作ることにした。

週末までに大量の野菜を買い込んでおく。

 

金曜の夜は料理はしないので、キッチンのスペースに余裕がある。

ここで、豆腐の水切りをやっておく。

レンジで3〜4分加熱したものに重いまな板を載せ、

半分くらいの厚みになるまで水を切る。

 

土曜の朝から、昼食の支度の合間に準備を始める。

豚汁に限らないが、たいていの野菜は「切って」「炒める」に尽きる。

皮をむくためにピーラーを使うので、大根とにんじんから始める。

大根を刻んで塩を振り、フライパンで加熱したまま、次の作業へ。

 

野菜は、とことん炒めて、水分を奪うのが基本線。

ちょっと焦げ目がつくくらいまで炒めれば、

水で煮たときに味が薄まることがない。

にんじん、ごぼう、しいたけ、まいたけを刻んでは炒める。

 

さといもは、とてもおいしいのだが、泥付きの皮をむくのが難儀である。

豚汁最大のイヤな作業だが、ここを避けては通れない。

まな板の上にチラシ広告を敷き、泥付きのさといもの底をカットし、

立ててから側面を少しずつ切って皮だけを落としていく。

 

子どもじみた包丁の使い方だが、泥を洗い落としたところで、

料理人のような包丁さばきができるわけでなし、いた仕方ない。

むいたさといもは、水にさらして汚れを取り、

泥と皮だらけのチラシは内側に丸めて、そのままゴミ箱へ入れるのだ。

 

こうして、すべての野菜を刻み炒めたら、水を張った大鍋に入れ、

1時間煮ることを土〜日曜の間に3〜5ターンくらい繰り返す。

そして日曜の夜、顆粒だしとみそを溶き、炒めた豚肉や長ねぎ、

手でちぎった豆腐などを入れて少し煮れば完成である。

 

 

豚汁

 

豚小間切れ肉

 

さといも/大根/にんじん/ごぼう/

しいたけ/しめじ/舞茸/長ねぎ/

木綿豆腐/こんにゃく

 

水/顆粒だしの素/みそ/ごま油

 

七味唐辛子

 

 

今回は、レシピを箇条書きではない形でまとめてみた。

分量も書かないが、基本みそ汁なので、さほど難しいものではない。

手間だけはやたらとかかるが、その分のリターンは確実に期待できる。

寒い夜、七味唐辛子を多めに振っていただきたい。