野球の日々

2ヶ月綴りのカレンダーだと、最後の1枚になってしまいました2014年。
今が2013年だと言われても信じるし、
2015年だと言われてもそう思ってしまうかも。
もう自分の年齢もわかりません。わからないことにします。

 

そんなあわただしい年の瀬に、ゆづに大変な出来事が。
事の次第、怪我の状況はともかく、
今回のアクシデントで彼の王子さま感はいやますというもの。
フィギュアスケートの少女マンガ感がいやますというもの。
しかし、実力よりも悲劇のヒーローとしての側面ばかりがクローズアップされると
きっとアスリートとしてはマイナスになるんだろうなあ、と何だか
醒めてしまっている自分。勝手なもんですが。

 

とはいえ、話は前後しますが、ホークスファンのみなさん、おめでとうございます。
3年ぶり16度目の日本一だそうで、
現役だった西武時代にバック転をしながらホームインしたあの秋山が
退任かー、とちょっとした感慨に包まれます。
秋山、清原、デストラーデ、がいた頃の西武を知っている世代としては、
清原がいろいろと残念なことになっているのが気がかりです。

 

80年代中盤から90年代初頭にかけては、
西武ライオンズや西武百貨店の黄金時代でした。
ちょうどその頃わたしも20代で、
それはある意味人生の黄金時代、とも言えるでしょう。
西武池袋線沿線に友だちも多く、
いつもその辺りをうろうろと遊び回っていました。
西武百貨店の広告にあこがれ、パルコで買い物をし、
休日は西武球場にライブを見に行き、
街のあちこちで流れていた
松崎しげるの歌う当時の応援歌を自然に覚えていました。
西武鉄道グループと西武流通グループ(のちのセゾングループ)のつくった
レールやダイヤモンドの上で生きていたのです。
好むと好まざるとに関わらず、
「西武」的なものの影響なしには現在の自分を語れません。

 

2014年現在はセパ両リーグとも、正式な球団名さえおぼつかないものの、
80年代から90年代の記憶は確かです。
年をとるということはそういうことで、
未来より過去の方が長いんだからしょうがないです。
みなさんもいつかわかります。いつか昔話ばかりするようになります。

 

この夏に初めて甲子園球場で夏の高校野球を観戦しました。
遠い昔に巨人-阪神戦を観たことはありますが、
高校野球ははじめての体験。
テレビで見るよりも、応援団って意外と人数少ないんだな、とか
名物のカチワリは本当にビニール袋に入った氷に
ストローを差しただけなんだな、とか、
ツタのからまる外壁は綺麗にリニューアルされていて、
なんだか風情がないなとか、
現場を訪れてみて初めてわかった発見もいろいろです。

 

その昔、自分が何歳だろうと高校球児が年上に見えていたことがありました。
自分よりちゃんとしている人たちが大人に見える、
あの感覚は何なんでしょうか。
さすがに今はそんなことは思いません。
球児たちの親はもちろん、監督だってだんだん年下です。
ホークスの監督も秋山の後任は工藤で、
やっぱり西武黄金時代を彷彿とさせます。
個人的には工藤が年下でないことが救いです。