違和感の日々

突然ですが、ティッシュペーパーは好きですか?
私は好きです。
1日に1度はそのことを考える、といっても決しておおげさな話ではありません。
ですから深夜の緊急時に「げっ、買い置きがない」とコンビニに走ったり、
ましてや「買いに行くのめんどくせー」と、トイレットペーパーで代用する
一人暮らし男子のようなことはありません。
というか、ありえません。
なぜなら我が家にはよくスーパーや薬局の店頭で見かける5箱入りティッシュが
少なくとも5組はあるからです。
そう、5箱入り×5組で25箱はあるでしょう。
いや、もっとあるかもしれません。
見知らぬ書店のブックカバーをほしがるように、ティッシュペーパーを買わずにはいられないのです。
なぜ?

 

つい先日も地元の駅前の薬局で、5箱入りティッシュを買ってしまいました。
もちろん、家にある、のにです。
しかも店頭にあった198円のお買い得品ではなく、店内にあった348円の高いほうです。
なぜ?

 

ところで、今は薬局のこと、「薬局」って言わないんですか?
「ドラッグストア」?
あ、店名で言うのか。「マツキヨ寄ってく?」とか。そんな感じ?
喫茶店じゃなく、「カフェ」だしね。「カフェでスイーツ」だしね。
じゃ美容院は? 「サロン」?
うちの母親は「パーマ屋」って言ってたわ、そういえば。

 

そういえばこの前美容院だか、サロンだか、でのこと。
「久しぶりにパーマとかかけてみたいんだけど」と、
いつも担当してくれる美容師さん(男性・推定30代後半)に話していたら、
「そうですね、やってみましょうか、パーマ」とのお返事。
うーん、なんか違和感が。
たとえてみると、私のパーマは「豪華」とか「ローマ」で、彼のパーマは「牢屋」とか「保谷」でした。
イントネーションが、です。
そのあとも「“保谷”かけると、手入れがラクになりますよ」。
「この前“保谷”かけたのは、えーっと半年以上前ですね」。
「そ、そうですか。じゃあ、そんな感じの“ローマ”お願いします。いや、“保谷”」、
となじめないまま「ローマ」と「保谷」の間を行ったり来たりしてみました。
そして小一時間後、サロンのぴかぴかに磨き上げられた鏡の中には、
何年か前に親戚の法事で会った遠縁の叔母がいました。
要するにその仕上がりはまあ、なんというか「保谷」だったわけです。

 

「ローマ」に行きたかったのに、「保谷」とは…
(ちなみに「保谷」は西東京市にある西武池袋線の駅名です、念のため)。
違和感だらけです。

 

ティッシュの話がしたかったのに、とんだ脱線です。
知りたいですか。なぜティッシュを買わずにはいられないのか。
次回こそその話をします。してもいいですか。