語りたい日々

いま何月ですか?何日ですか?
暑いですか?寒いですか?
コートはクリーニングに出してもいいですか?
桜は咲きましたか?
新入社員は入ってきましたか?
そして愛してる人は誰ですか?(by松本隆)

 

いったい誰に尋ねているのかわからない疑問符ばかりですが、
めーぐるー季節の中で、
本当に聞いてみたいのは「いまは誰のことを語ればいいんですか?」。
4月に入りました。2016年も早いもので3分の1が過ぎました。
しかし、わたしはまだまだSMAPのことを語りたいのです。
しかし、今SMAPのことを語っているのは年嵩のいった真のジャニオタのみ。
1月に起こった解散騒動、世間は消化不良のままなのに、
メンバーは粛々とピンの仕事をこなしています。
反旗を翻したものの、結局兵隊たちの足並みが揃わず、
くるくると旗をまるめて退却。その姿はどこか企業の中間管理職のよう。
もう出世の目はないのでしょうか。

 

今年のゴシップ界にはニューカマーが続々と現れ、
大きなうねりのようなものが一向に収まりません。
確かに飲み屋で話すネタには事欠かず、ありがたいことですが、
このままではこちらの肝臓がイカれてしまいます。

 

しかし、ネット社会に一石を投じるような、
連日の文春や新潮の取材によるネタの投下ぶりを、
長年の芸能有名人ミーハーとしては、どうしてもおもしろがってしまいます。
口に出しただけで、なぜか失笑が漏れてしまうショーンK、
1968年熊本生まれ
(Wikipediaによる情報ですが、これも真偽のほどは…)の彼に関する
経歴詐称や整形疑惑についての話題を追っかけていると、
ちょうど2年前の佐村河内守のことを思い出します。
佐村河内氏は1963年生まれで、まあざっくり言うと二人は同世代。
やってることは全く違いますが、二人とも九州と広島、
西の方からやってきた地方出身者が
「東京に出てちょっと肩に力入っちゃって自分を実力以上に大きく見せたがる」、
という根っこは同じなんじゃないかな、と思います。
最初は特に悪意なんかなくて、
かっこつけてたら後にひけなくなったんでしょう。
なんだかちょっと詰めが甘いところも似ています。
わたしもこの人たちと同世代の広島県人なので、わからなくもありません。
特に経歴は詐称していませんが、昔話を盛ることはよくあります。

 

そして、ゲス&ベッキーに始まり、
想像していることをとても文字にできないし、酒の席でも大声では話せない、
場合によってはこちらの品性を疑われてしまうのが悔しい乙武氏の件。
さらに最新?としてはせっかく売れたのに安心できなかった、
とにかく明るい人まで。
大物小物を取り揃えた不倫騒動も満開ですが、個人的には
いまだに三枝、と言ってしまう桂文枝
(襲名しなければ今回の騒動も起こらなかったかもと思えてならない)と、
米米CLUBの石井竜也についてもまだ語りきれていません。
でももはや、話を振っても誰も相手にしてくれません。

 

しかしやましいことのある芸能人、有名人のみなさん、
バレないにこしたことはないでしょうが、
もし逃れようがないなら、今のうちに叩かれておいた方がいいのかもしれません。
あっという間に咲いて散った桜のように、
ゴシップの命もこの芸能史上まれにみる急な流れの中なら儚いはず。
すぐに花筏です。もうショーンKのことは忘れてしまったでしょう。
そしてたとえ一度叩かれても、ほとぼりが冷め、厚顔さがあれば、
「しくじり先生」やカップヌードルのCMのような受け皿もあります。

 

と、ここまで書いたところでカップヌードルのCMはクレームが入り、
自粛されてしまいました。
ちぇっ、つまんねぇ、世の中。

 

何十回目かの新年度を迎えましたが、
なんだかだんだん世間が狭量になってきた気がします。