神社仏閣の日々

国分太一、千原ジュニア、そしてしんがりに控えていた大物・福山雅治。
と、思っていたら爆笑問題の田中まで。
天の配剤、スーパームーンの影響でしょうか、
アラフォー独身男性たちの結婚ラッシュ。
特に福山雅治については、普段あまり連絡を取り合わない同世代の友人から
メールがきたほどです。
「別にそんなに好きじゃないんだけど…」、の枕詞付きで。
別にそんなに好きじゃないけど気になる、
わたしにとっても福山雅治は、
そんな誰かのお土産のまんじゅうのような存在です。
なんかちょっと置いてあると食べてしまう。
小粒ではありますが、彼とリリー・フランキーとの友人関係は、
平成のタモリと井上陽水だと思います。
インテリの匂いがするお笑い系とミュージシャン、そして4人とも九州人。
妄想ですが、この4人は絶対一緒に飲んだことがある。
うらやましい。それがわたしの福山雅治観のすべてです。

 

8月、何十年かぶりに伊勢神宮に参拝しました。
たまたま泊まった宿が朝6時からの早朝参拝を行なっていて、夫婦で参加。
人のいない、静まり返った内宮の厳かな雰囲気に、汚れた心を洗われ、
記念にと、生まれて初めて朱印帳を購入することに。
そこからわたしたちは集印に目覚め、
神社仏閣を巡る旅に出るようになったのです。

 

9月のシルバーウィークには、広島の実家に帰る夏休み旅。
その旅程に、島根と京都を組み込み、
まずは出雲大社に、これも何十年ぶりかに訪れました。
伊勢の時のように早朝参拝というわけにもいかず、大勢の人でごった返すなか、
参道を進み、参拝し、朱印をいただきました。
日付も入っているので、よい記念になります。
といっても、そんなスタンプラリーのような軽々しいものではなく、
本来は写経をして奉納した証としていただくそうですが。

 

そして東京に帰る途中で、京都にも立ち寄りました。
これまでにも何度か訪れたことはありますが、
宿をとって泊まったのは、高校の修学旅行ぶり。
何となく敷居が高いような気がして、勝手に避けていた千年の古都。
しかしさすが京都、大した下調べもなく街を歩いても、そこかしこに
国宝だの重要文化財だのが点在し、いちいち感動しきり。
今回目的と定めたのは、北西の右京区にある、
石庭で有名な龍安寺、徒然草にも出てくる仁和寺でしたが、
いずれも素晴らしい景観で、
多分この年になったからこそ心に響くものがあるんだろうと実感しました。
あちこちで修学旅行生を目にしましたが、自分のことを思い返しても、
ただ友達と旅行に行くのが楽しいだけで、
神社仏閣や景色のことはあまり覚えていません。
もったいないことですが、あの頃はそんなもん。
そして朱印の数も増えました。今更ですが、京都奥深し。
もちろん一泊したぐらいではまったく時間が足りないので、
再訪を誓いました。
わたしもすでに老境に入ったのかもしれません、
これからは細々と朱印を集めて暮らします。

 

ざっくりと芸能ネタということでくくるなら、
福山雅治が結婚することより、川島なお美が亡くなったことの方が、
ずっと気になっています。
わたしはちょうどその二人の間ぐらいの世代、
京都へ修学旅行に行った小学生の頃から、現在までなんて、
本当にあっと言う間だと思えます。
最近は天災も多いし、いろいろときな臭いこともある。
残念ではありますが、
わたしももうこれまでの倍の人生を生きることはないでしょう。
なるべくやりたいことをやって、頑張っていこうと思う秋もまた深し。