会見の日々

連日の真夏日、ゲリラ豪雨、落雷、
あまりの天候にわたしのスマホは壊れてしまったのでしょうか。
「あなたにこんな恥ずかしい自分の写真や動画を見てほしい」、
「このサイトにくれば、こんなにかわいいJKと出会い放題」、
「LINEやってる?近くに住んでるみたいだから会いたいな」、
または
「40代の未亡人です。
夫が残した6500万円をどうしてもあなたに受け取ってほしいんです」、
「どうして受け取ってくれないんですか。わたしのどこがご不満なんですか」…。

 

色と金、照りつける太陽のようにギラギラした欲望に満ちた、
おかしなメールしか受信しなくなっています。
別にエロや出会いも求めていないし、
裕福とは言えませんが、目先の金銭にも困っていません。
もう送ってこないでください。

 

暑すぎて忘れがちですが、
小保方さんもサムラゴーチも今年の前半の出来事です。
直近では号泣ののちゃんという、これまたいじり甲斐のある物件も登場。
まだ8月ではありますが、
今年は有名人や芸能人ではない、
あまりなじみのないジャンルの方による会見の当たり年だったように思います。
しかし、野々村議員は政務費の不正疑惑だけでなく、
頭髪関係の不正まで追及されているようで、
つくづくネット社会で人目に晒されることの恐ろしさを感じます。
半笑いですが。
あと4ヶ月ちょっとしかない2014年、
さらなる名会見、珍会見に出会えることを期待しています。

 

とはいえ、野々村議員の号泣会見を目にすると、何か苦い気持ちにもなります。
指の間からホラー映画を見るような、苦手なんだけど見てしまう、
見ずにはいられない。妙な吸引力がある。
この感覚は何かに似ている、と思ったら、
先日の深夜NHKの「SONGS」を見ている時に思い当たりました。
その日の特集は長渕剛。正直、わたしはどうもこの人が得意ではありません。
熱い歌唱、熱いトーク、熱いメッセージ、
スタジオにいるのはファンという名の信者ばかりなので、たとえすべろうが転ぼうが、
何をどうしようが、100%受け入れてもらえる。
すべてに過剰な長渕イズムがあふれ、
好きな人には堪らないんでしょうが、受け付けない人にはまったく響かない。
まあ、芸能人なんて誰しもそういう濃密な世界でやっているわけですが。
長淵剛本人の記者会見は記憶していませんが、
関連の国生さゆりの会見は覚えています。気になる方はググってください。
まあ、たとえ今彼が何かで記者会見をしたとしても、
ののちゃんの時のような突っ込みは誰ひとり入れられないでしょう。
怖いもん、どやされそうで。

 

しかしイヤなら見なければいいものを、
なんだかんだその日の「SONGS」、きっちり最後まで見てしまいました。
矛盾するようですが、魅力があるんだと思います。
ファンでもなんでもない人間を画面に釘付けにするだけの、
エネルギーに溢れていました。
もう、わたしは彼のことを好きになっているのかもしれない。
いや、そんなはずはないですが。

 

この、イヤなのに見てしまう天邪鬼な性格が、
いつか例の迷惑メールに返信してしまいそうで怖いです。
もしも6500万円を手にすることができたら、
ぜひとも長渕剛のライブに行ってみたいと思います。