送る回

疑惑がもたれてからあっという間に都知事が辞職したと思ったら、
あっという間に暑くなってしまいましたね。
みなさま、熱中症にお気をつけください。

 

最近暑くなってきたのでアイスを食べることも多いのですが、
アイスって賞味期限がないらしいのです。
もう冷凍庫に入れてから2年は経っていそうなマンゴーソルベを先日食べましたが、
全然大丈夫でした。
賞味期限フリーですね。
素晴らしい。
モナ王にルマンドを挟むアイスをいつかやりたいと思っているのですが、
いつもどちらかが店頭になくて役者がそろわず、
いまだ試せていません。
わたしのアイストップスターはチョコモナカジャンボ。
バニラアイスとチョコとサクサク生地のハーモニーが至福です。
今度、みなさんのアイストップスターをこっそり教えてください。

 

さて、去る6月30日に
われらがボスである四の字さんが退職されました。
今回はお見送りバージョンとして、
少しだけ四の字さんのことを書きたいと思います。

 

わたしと四の字さんのファーストコンタクトは、
採用試験の面接でした。
ズラッと居並んだ取締役陣の中に、
眼光鋭い四の字さんがいました。
ちょうど会議室の窓から日の光がさしていて、
逆光だったので顔が薄暗く、より一層眼光の鋭さが際立っていました。

 

四の字さんはわたしの履歴書に目を落とし、
こう言いました。

 

「言葉一つで勝負したい、って書いてあるけど」

 

さて、この後わたしは何と言われたでしょう。

 

肝心なところですが、
なぜかこの先を覚えていない!(笑)

 

でも、仕事への覚悟を聞かれたような気がします。
そして、わたしの返答に
四の字さんはちょっと意味がよくわからないなという顔で笑っていました。

 

これはダメだ…。
暗澹たる気持ちになったのは覚えています。
しかし後日、採用の電話があり、本当に驚きました。

 

入社後、基本も何もわからず、
頭でっかちでしかなかったわたしに、
まずは基本を学ぶようにと教えてくれたのは四の字さんでした。

 

企業のポスターに対するキャッチを考えていたときです。
四の字さんの考えたコピーに対して、
あるデザイナーがそれをレイアウトし、
「これ、いいキャッチだよなぁ」としみじみ言っていました。

 

今でも鮮明に憶えています。
いつかそんなふうに言ってもらえる言葉が書きたい。
強い思いを抱いた瞬間でした。

 

仕事に対するつまらない愚痴を聞いたことがありません。
見習いたいです。

 

いつかわたしの書いたキャッチだと知らずに、
「これ、いいキャッチだよなぁ」と
四の字さんに言ってもらえる日がきたら、
わたしも一人前なのかなと思います。

 

若輩者が言うのはおこがましい気がしますが、
四の字さん、長い間おつかれさまでした。