秋と冬の回

秋が終わって、冬になってしまいました。

 

なんとなく秋の気分を味わった気になっているのは、
ボジョレーヌーヴォーというイベントのせいなのでしょうか。

 

毎年毎年、「ボジョレーヌーヴォー」の時期は、
ワイン風呂に入る水着姿の女性たちの姿を思い出します。

 

あの映像だけは撮られたくないです。

 

家で赤ワインをたしなむ趣味がないので、
というよりそもそもお酒をたしなむ習慣がないので、
毎年儀式のように「今年の出来」をニュースするテレビに、
勝手に、需要と供給の世知辛さを見た思いになります。

 

今まで飲んだワインで言うと、
ポルトガルでいただいた貴腐ワインが、
おいしかった記憶があります。

 

せっかく外国に旅行しても、
その土地名産のビールにも、ワインにも興味がないのは
やっぱり損なものですが、ここまで来たのだからと、
ポルトガルでは貴腐ワインを、
スペインではサングリアを頼んだりしました。

 

母もあまりお酒は飲みませんが、そういうところがあり、
二人で旅行したときは必ず1杯ずつ頼みます。

 

異国にいるときは、迫りくる景色や、
そこで交わされる言葉や、人々の視線でほろ酔いできますね。

 

日本以外の、特にヨーロッパの街は日が暮れると、
ほんとうに暗いです。

 

ヨーロッパの街は、居住区でも街灯がまばらで、
家々は奥に造られているので、灯りが道までもれてきません。

 

地震があまりないので、昔のままの建造物が多く、
そうですね、やっぱり京都のお屋敷とかああいう、内にこもった雰囲気でしょうか。

 

どこもかしこも24時間ネオンで明るい日本にいると、
その中世のままのような暗闇に慣れないのですが、
なんとなく、お酒を飲んでもいいかなという気になります。

 

中世の騎士の血が騒ぐのでしょうか。

 

中世の騎士だった記憶はありませんが。

 

異国へ行ったとき、
その土地の銘酒をいただけるようになりたいなぁとは思うのです。

 

ワインと仲良くなるため、
今年も弊社で行われたボジョレーヌーヴォーの会に参戦いたしました。

 

「飲みやすいね」などとつぶやいてはみたものの、
その実、酸味があるなくらいで、出来も何もわかりませんでした。

 

ただ、したたかに酔っぱらって、ボジョレーヌーヴォーを、
赤ワイン色のタイツと、赤ワイン色ではない短パンの上にぶちまけ、
やわらかいパンをひたすら食べて、腹がふくれました。

 

中世の騎士の血がまた騒いだのでしょうか。

 

こんな酔い方しかできない騎士だったとすると、かなり階級が低そうなので、
前世のことながら心配になりました。

 

週末、イチョウの並木道の下をぶらぶらと歩きました。
嘘みたいに真っ黄色になったイチョウの落ち葉は、
地面を冗談のように黄色くそめていました。

 

過ぎていく秋の景色と、近づく冬の気配。

 

年末にふさわしく宝塚を観ました。
年末でなくても観てますが。
『The Merry Widow』というウィーンのオペレッタが原作だったのですが、
実におしゃれで小粋な、ユーモアに富んだミュージカルでした。

 

ウィーンでも年末に上演される演目というだけあって、
華やかさとウィーンっ子たちが好きそうなウィットがちりばめられた会話、
そして大人の恋愛すったもんだで大いに笑い、
カンカンを観て嫌なことを忘れ、ワインを酌み交わし、
踊って歌って、行く年を祝うのです。

 

元日に、ウィーンフィルのニューイヤーコンサートのライブ中継がありますが、
餅でもたべながら観ると、贅沢な気分になれます。
餅をたべながら世界最高峰のコンサートを聴けるなんて、日本はいいですね!

 

ビューティー的宝塚総決算2013をしようかとも思ったのですが、

 

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一番悲しかったこと 蘭寿とむ様の退団発表

 

と、永遠にネタが変わらないので、割愛します。

 

何はともあれ、濃い1年でした。(宝塚的に)
さまざまな出会いと別れがあった1年でした。(もちろん宝塚的に)

 

次回は年明けの更新でしょうか。
それでは皆様、早いですがよいお年を。

 

来年は宝塚が生まれて100年目です。
とうとう、きんさんぎんさんに並びましたね。(感涙)