春眠暁を覚えないので読書がいっこうにすすまない回

眠い。春眠てなんてこんなに気持ちいいんだろう。
でもそんな眠い目を覚ますハプニング発生!!!!!!!!

 

雪組トップスター音月桂退団発表・・・!!!!!!!

 

衝撃的過ぎた先々週の宝塚。

 

入団したころから期待され、抜擢され続けてきた
雪組の「御曹司」の早すぎる(とファンは感じる)退団発表がありました。

 

トップ就任から丸2年での早期(とファンはやっぱり感じる)退団が決まり、
公式発表があった日はわたしも自分のデスクで「・・・・・・青天の霹靂!!!!!!」と
一人、天を仰ぎました。

 

年内の12月24日東宝千秋楽付での退団なので、
今年だけでトップスターが3人(月、宙、雪 ※月宙はトップコンビ)も卒業することになります。

 

宝塚の5つの組には、それぞれ「組カラー」があります。
現在は昔ほどじゃない、違いは薄まったと言われますが、
わたしなんかは観てるとやっぱり違うな~と思う。
トップスターの雰囲気や、その人の持ち味で組のカラーも変わってきます。
SMAPと嵐とTOKIOと関ジャニ∞がそれぞれ違うように。

 

雪組は、「日本物の雪組」と言われてきたそうです。
日本物は、所作や言葉遣いなど、現代物や洋物とはまた違う難しさがあり、
なにより高度な芝居の質を要求されます。
日本物で観客を魅せられるかどうか、組の実力が問われます。
逆に言えば、お芝居への信頼がある組に日本物が回ってくる・・・はずですよね!?
まぁ、想像ですが。

 

でもバリバリにキザる(カッコつける)外国人みたいな宝塚スターを予想して行って、
ちょんまげ・・・!月代(さかやき)・・・!だったら、けっこう驚きますよね。
だから、驚き→魅了へ転換するのは容易ではありません。

 

そして雪組トップスター音月桂のサヨナラ公演は『JIN-仁-』。
・・・JINときたか!!そうきたか!!

 

音月桂氏は、圧倒的な歌唱力、小気味良いお芝居、ダンス、スター性、
思春期の少年のような独特な危うさを秘めている、魅力的なトップスターだと思います。
音月桂サヨナラ公演、東京宝塚劇場では、2012年11月23日(金)~12月24日(月)です。

 

ここまでちんぷんかんぷんの皆様、ご安心ください。
月と宙の次期トップコンビは決定しています。

 

先月これを書いていた時期には決まってなかったのに・・・!!!!!!
時が経つのは早いものですね・・・。

 

あとは雪の次期トップスターがどうなるのか。目が離せません。(5/7現在)
はいっ!前置き終了!

 

最近三島由紀夫の本を読んだのですが、
その中の一節にひじょうに共感したので引用してみます。

 

女の部屋は一度ノックすべきである。しかし二度ノックすべきじゃない。

そうするくらいなら、むしろノックせずに、いきなりドアをあけたほうが上策なのである。
女というものは、いたわられるのは大好きなくせに、顔色を窺われるのはきらうものだ。
(『複雑な彼』)

 

・・・ちょっと、これすごい。
二度目はノックじゃなくていきなりドアを開けろ、っていうところが秀逸よね。
恋に奥手の男子諸君!(うちの社内にそんなピュアハートの持ち主がいるかどうかわかんないけど)
そういうもんなんだぞ!
どうしてわかるの、三島せんせーーーーい!!!!!!

三島由紀夫の書く流麗な日本語がわたしはとても好きなんですが、
特に、彼の描く「女」の姿が好き。
彼が表現する「女」は、わたしから見ても本当によく描かれていて、ハッとさせられる。
意味のあるしぐさや、行動や、想いを、美しい言葉でつづることができる。
女がどういう心理で「複雑な彼」と向き合っているのか、
時代の空気や趣はだいぶ違うけれど、三島由紀夫が書く女はいまでも鮮烈で、鮮明です。

 

『複雑な彼』という物語自体は、エンターテイメントであり、生粋のメロドラマ。
他作品に見られるような革命への衝動のようなものは、
ちょっと屈折した形で控え目に登場していて、そこでは最終的に「女」は排除されます。
「革命に女はいらない」と三島由紀夫に言われてるようで、
結局「女」自体への興味はあっても、女のことを好きではなかったのかな~
と思ってさびしくなっちゃう5月の今日この頃・・・。
でもそんな怜悧な頭脳を持つからこそ、彼の「女をみる目」は確かだと思うんです。

 

三島由紀夫と、ノーベル賞を獲ったときの川端康成の対談映像を某所で見たことがあります。
インタビュアーというか司会は伊藤聖。自身も小説家であり、評論家です。
動く川端康成キター!超レアー!とかいう反応しかでてこなくてすみません。
ネット世代を代表して謝ります。

テレビで放送されたもののようですが、川端康成は話の途中で葉巻を吸いだし、
ノーベル賞を獲ったことは「まぐれみたいなもんでね」とかなんとか言って、
かなりひょうひょうとしています。さすが文豪!ヒュー!
大きな瞳がいたずらっ子のようにお茶目に輝いていて、
三島由紀夫が、その横で川端康成を絶賛しているという貴重な映像。
三島由紀夫は実に精悍な顔つきで、本当に頭がいい人、という感じです。
「本当に頭がいい人」とか・・・ボキャ貧すぎて三島由紀夫大先生に
夜な夜な枕元に立たれて叱責されそうです。

 

あとこの映像のツボは、三島由紀夫がめちゃめちゃ川端康成LOVEなところ(笑)
愛があるんですよね~いちいち。
なるほど、それをニヤニヤしながら見るものなんですね、この動画は。
了解っ!

 

しかし三島由紀夫大先生もまさか自分と川端康成で「萌え」を感じる
コピーライターの女がいるとは夢にも思ってなかったでしょうね☆

 

少し前、お隣のAKM先輩に、三島由紀夫も通ったという鳥の店に連れて行ってもらい、
唐揚げを堪能しましたが、それがねーめっちゃくちゃうまい。
ランチにしてはちょっと高い、たしかに高い。それにご飯おかわりできない(150円くらいかかる)。

 

でも・・・めちゃくちゃうまいんですぅ!!!!!!!!!!!
あんなうまい唐揚げ食べたの初めて。あー思い出すだけで舌がうまい。
先輩、ありがとうございます!!!!!!!!!!!!

 

で、そこで唐揚げを食べてるときに、
電車で会った「すごヤバな人」っていう話題になったところ、
みんなけっこうヤバめの人に遭遇してました。
リアル口裂け男女とかそれホラーです。

 

わたしが遭ったのは、丸ノ内線車内で、
「ペットボトルのお茶を垂れ流して手を洗う人」です☆

 

いやー思いつかないよね、さすがにそこまでは。
三島由紀夫でも思いつかないと思う。
だから、すごいな!!っていう気持ちが先にきちゃいました。
手に包帯を巻いていたような・・・遠い記憶。
どうしても手が熱くて水分が必要だったのかもしれません。

 

その人にしかわからない衝動があって、
それはその人の罪ではないけれどそれが表に出た時、
どうしようもなく“恐ろしいもの”にしかならない・・・。
そんなことを、とくとく車内を流れていくお茶の川を見ながら
考えたりはできなくて、ただただ、あ然としてました。

 

ああいう時、身体が硬くなっちゃうんですよね。
だいたいすごヤバな人の周りはぽっかり空いています。
人が離れていく度に、無人の輪が広がっていって、無言の結界が広がっていく。
その結界内に足を踏み入れると、「ヤバい」感じがする。

 

すごヤバな人は、異様な存在感で空気を支配してしまう。
わたしが遭った人は女性でした。

 

でも、もしかしたらこの世界はパラレルワールドで、
彼女がごくごくふつうに存在できる世界が、もう一つあるのかもしれない。

 

そこでは車内にお茶が備え付けられていて、
だれでも、いつでも、お茶で手を洗っていいし、垂れ流していいし、
むしろ「乗車したらまずお茶で手を洗いましょう」という標語が掲げられ、
すべてうまい具合に成り立っているのかもしれない。

 

そんな、アナザーワールドへ導いてくれる人だったことは確かです。

 

ただ、できれば小説の中で出会うほうが・・・心の準備はしやすいのですが。