日傘の回

暑いです。
夏だからです。

 

常夏トロピカル的なウキウキ要素はなく、
ただひたすらに暑い。
会社に来るまでも暑い。
会社に来て冷えるまでも暑い。
会社の外に出たらめっちゃ暑い。
暑い暑いの大セールです。

 

そこで問題になるのが日差しですね。
直射ですね。
まんべんなく直射されますね。

 

直射と闘う球児たちの熱い夏も終わってしまいました。
甲子園が終わると夏が終わったのだなと、不思議とそう思います。
まだむんむん暑いですが。

今では男性用の日傘があるくらいだそうで。
日傘を買ったことも持ったこともないわたしからすると、
そんな時代になったのかと驚いてしまいます。
清宮くんは日傘ささない派ですねわかります。

 

雨の日に傘をさすのも億劫なのに、
晴れの日にも日傘をさしはじめたら、
一年中365日傘をさす人生になってしまうと思うのですが、
それはいいのでしょうか。

 

いいんですねきっと。

 

世の女性(と最近の男性)は、
日傘をさす人生と日傘をささない人生に分かれるでしょう。

 

そこで重要なポイントとなるのは「荷物の量」ということです。

 

わたしは昔からカバンの中身の重い人間でした。

 

小学校の頃、ランドセルを卒業しリュックに乗り替えたとき、
デカいリュックにあらゆる教科の本とノートを詰め込み、
薪を背負っているのかと思うくらいの重さを感じたと思ったら
「ビリッ」
リュックの肩のところが破けました。

 

大学生になってからは第二外国語の辞書や
分厚い参考文献を持ち歩いていたので
いつもカバンがははちきれんばかりに重かったです。

 

まだGoogle先生が、そこまでメジャーではなかったのですね。
スマホでサクサクなんてことは成立しませんでした。

 

社会人になってからも、「何が入ってるの?」と
毎回聞かれるほどわたしのバッグは重いのです。

 

そんな中に、日傘を入れられるでしょうか?
折りたたみ傘でさえギリギリアウトです。重量感的に。

 

日傘なしでも充分すぎる重量のあるバッグに、
日傘を入れる/日傘を持つことになったら、
この世のすべてを呪いたくなるほどの荷物量になるでしょう。

 

日傘は「女子力」のバロメーターにされることも多く、
女子力のある女子はたいてい日傘を持参しています。
彼女たちの荷物は非常によくまとまっています。
必要なものがすべてコンパクトに収納されており、さすがです。
そんな小さいバッグによくまとめたものだと感心してしまいます。
素晴らしいです。

 

でも、わたしには無理なのです。
大きいバッグに入るだけ入れてしまう。
そんな重い人生を歩んできたわたしに、
そろそろ肩の荷を降ろしたらどうですかと
たとえ蘭寿とむさん(大好き)から言われても…ちょっと考えますが…できません!
オコエくんから言われてもできません!

 

女子力、というワードは本当に魔物です。
ここ数年で出てきたワードだと思いますが、
まだ廃れる気配がありません。

 

女子力には、相反する使い方ができるからなのかもしれませんね。
それが高いことを良しとするフィールド(主にFacebook)と、
その高さを逆に揶揄するフィールド(主にTwitter)が同時に発生し、
大きなエネルギーが生まれるから、なのかもしれません。
活発なエネルギーが渦巻く場所は、古びないものです。

 

日光に直射されながら道を歩いているとき、
そしてどこにも救いの日陰のないとき、
「日傘」という言葉を悪魔がわたしに囁きます。

 

「ヒヒヒ、買っちゃえよ日傘」

 

ふと街を見れば、悪魔の化身たちがみな日傘をさして歩いています。
百貨店でも、悪魔たちが悪魔的な良心価格で日傘を売っています。

 

8月21日現在、まだ誘惑に負けていません。

 

悪魔と言えば、みなさん某ピーチインピーチは召し上がりましたか。
あれこそ悪魔の食べ物です!
危険過ぎます。
もし間違って買ってしまったらすぐわたしにください。