料理の回

みなさん、想像してみてください。

 

料理をする、という道を巧妙に避けてきた女性がいるとします。
家では自分以外の誰かが料理を作ってくれるのです。

 

そんな環境で生まれ育った女性に対し、
「料理できるの?」などと聞くのは、マナー違反です。

 

できるわけないだろう、料理。
言葉に詰まるだけだからやめてあげてください。

 

そんなこんなで、
「食事」と「料理」が結びついた生活を送ってこなかった
とある女性が、料理をした話をしましょう。

 

まあその女性Sさんとしましょうよ。仮ですね。
Sさんは、普段ほとんど料理していません。
そんな男性なんてザラだと思いますが、
なぜそれが女性になったらとたんにズボラみたいに
言われるのか納得がいかねぇぜ!というスタンスのSさん。

 

でも、まぁお友達の家に遊びに行って、
とっても美味しい手料理をいただいたりすると、
あ〜料理できる人っていいなぁ・・・
私もさくっと料理できるようになりたい・・・
と思ったりするそうなのです。

 

可愛いですね!Sさん!!

 

そこで、色々考えた末、
料理を始めたほうがいいんじゃないかしらと、自発的に考えたらしいのですね。

 

何を作るか?

 

これはかなり重要です。
今のご時世、クックパッドがあるとはいえ、
そんな凝ったものは作れません。
初心者なんですから。分をわきまえよう、そう考えたSさん。

 

カレーだ。そうだカレーだよこういう時は。

 

そんなわけで、カレーを作ることになりました。

 

以前、なにかのテレビ番組で、
カレーはルーの箱の裏に書いてあるとおりの材料で、
そのとおりに作るのが一番美味しい、と言われていたことを
覚えていたSさん。

 

材料を買って、ルーの箱を裏返し、
そのとおりの作り方で始めました。
途中、ジャガイモの皮を剥くフェーズにさしかかった時、
ジャガイモの皮が剥けなさすぎて泣きたくなったけど
涙はタマネギの時にしか流さないと心に決めていたというSさん。

 

あとはこれをコトコト煮込むだけ!の段階になったとき、
既に2時間が経過していたと言います。

 

煮込む前の段階で2時間・・・

 

なぜ・・・

 

2時間という時間で大汗をかいえてわりとヘトヘトになったSさんは、
そこから鍋を5分ほど煮込んで終了。
お皿の上のご飯にカレーをかけてみたところ、
サラサラと清流のごとく流れるカレー。

 

水が多かったようです。

 

最後の最後、
足りないかな・・・?と思って水を足したのが災いしたのか
ほんのすこし水っぽいもとい夏にぴったりのサラサラカレーになったそうです。

 

でも、家族から「美味しいよ」と言われ、
気をよくした単純なSさん。

 

家で作るカレーは美味しいのですね!
汗ダラダラになりながら作った甲斐があったと言っていました。

 

そして、味をしめたSさん。
次の週は1回お休みして、その次の週もカレー。

 

2回目となり、ジャガイモは茹でてから皮をするりと剥くというワザを教えてもらい、
あとは煮込むだけとなった時、1時間40分が経過!

 

20分短縮!
素晴らしい!!

 

カレーができればもうね、
料理できるの?なんて言わせませんよね。
料理の道は果てしない。

 

ちなみに、追いオリーブオイルはしたことないです。