信頼の回

いま、日本で最も影響力を持つ人はだれなのでしょうか。
なかなか難しい問いです。
リオ・オリンピックの頃は(もう遠い昔のように感じられますが)、
メダリストたちの影響力がとても大きかったように思います。

 

インフルエンサーという言葉が流行りだす前から、
「この人が言うことなら信じられる」という人は存在していました。

 

最近「タモリさんのピーマン」というレシピをクックパッドで発見して、
それを実践してみているわたしにとって、
「タモリさんの」「タモリさんが認めた」「タモリさんが訪れた」
という枕詞は非常に魅力的だなと思います。
だって本当に美味しいんですよ、タモリさんのピーマン。

 

今年の夏、博多に小旅行に行ったときも、
「タモリさんおすすめ」のごぼう天うどんのお店に行きたくて
1ヶ月くらいずっとそのお店の食べログのページを見続けていたのですが、
残念ながら時間がなく…行くことは叶いませんでした。
でも、地元の方に紹介してもらったチェーン店で食べた
ごぼう天うどんもとっても美味しくて、
「博多への移住」というワードが脳裏をかすめました。

 

先頃の三連休にも名古屋に行ったのですが、
SNSで見かけた美味しそうなカレーうどん屋さんにどうしても行きたくて、
無理やり同行者を連れて入ったそのお店にも、
偶然ですがタモリさんの写真が飾ってありました。

 

名店にタモリあり。

 

その店のカレーうどんは見た目が美しくて、
ルーの味はスパイシーながら品があり、
厚揚げとネギとこまぎれの豚とうどんがルーと素晴らしく絡み合い、
お店を出た瞬間に、
むしろ食べおわった瞬間に、
「また食べたい!」という強い衝動に駆られてしまったほどです。
あぁ…思い出すだけでよだれが。

 

どんなに食べログの評価が高くても、
「タモリさんが行きつけ」の一言にはかなわないでしょう。

 

タモリさんが町をブラブラするブラタモリが好きなので、
その食エンターテイメント版として、「タベタモリ」も制作してほしいです。

 

ミシュランの星を気にするようになった頃から、
だれしも自分だけの名店・ジブンミシュランがあると思うのですが、
そんなものをうっちゃって一度は行きたい、
それが「タモリさんが行くお店」です。
タモリさんへの信頼は絶大です。

 

ところで、
わたしはいつから「タモリさん」と、
さん付けで呼ぶようになったのでしょうか。
昔はタモさん、と言っていたような気がします。
もっとおまえ誰だ感がある呼び方ですね。

 

今日の夕ご飯はタモさんのピーマンを作って、
タモリさんの偉大さを噛みしめたいと思います。